昨日晴れて発売となった「エイリアン・アンソロジー:ブルーレイ・コレクターズBOX」を入手した。仕事の関係で、ディスク自体は早い段階からチェックはしていたけど、さすがに商品として手に入ると感慨もひとしお。自分が中学生の時に第一作が公開され、当時「平安京エイリアン」なんていうゲームセンターのゲームも流行し、空港の外国人の「Aliens」の表記も別表記に変えられた(おそらく「エイリアン」のモンスターのイメージが強烈だったのでしょう)というくらい鮮烈な印象を残した作品である。シリーズは現在まで計4作、この作品の特徴はシリーズの監督に一貫性が無く、その当時の新進気鋭の監督を登用したということである。1作目から順に挙げると、リドリー・スコット、ジェームズ・キャメロン、デイビッド・フィンチャー、ジャン=ピエール・ジュネと今をときめく映画界で第一線で活躍する面々だが当時はまだ駆け出しの頃。デイビッド・フィンチャーは「エイリアン3」が長編デビュー作である。その時代時代の世相とそれぞれの監督の作風を反映していることで、これらの4作品がまったく違った作品として楽しめるのだ。
日本人はやっぱり1と2が圧倒的に好きみたいだ。特にアクションテイスト満載の「エイリアン2」はファンが多い。私は個人的には「エイリアン4」が好き。「デリカテッセン」のジャン=ピエール・ジュネなので、映像はグロいがシリーズの定説、女性だけが生き残るというオチを覆し、ロン・パールマンなどが最後まで頑張っているところに好感が持てる。そしてなぜかこのグロい作品にウィノナ・ライダーが出ているというところにこの作品全体のバランスの良さみたいなものを感じるのだ。
1978年の第一作から1本1本を観てきているので、実はこのシリーズに対しては、シンプルなSFホラーという認識を持っていたのだけれども、ブルーレイを見直すことで、主人公リブリーの悲劇のサーガというのが一貫したテーマなのだということに気付いた。彼女の哀しき運命、1作目で唯一生き残り宇宙を放浪の果てに帰還したころには、時間が何十年も経過していて、その間に娘(リブリーの年齢を越しておばあさんになっている)の死を知り、さらに再び1作目の星に戻ることになってしまう。結果生き残るも、クイーンに寄生されて囚人だらけの惑星に漂着し(第3作)、自ら命を絶つも、クローンとして再生することに(第4作)。クローンとして再生したリブリーは、半分はエイリアンのDNAを持っており、体内から取り出されたクイーンが産んだニューボーン・エイリアンは、半分が人間で、母のクイーンではなくおばあちゃんのリブリーを母と思ってしまう。このあたりの母性、ニューボーンを地球に持ち帰り実験材料にさせたくないというところは、公開時には気付かなかったところである。
ブルーレイは6枚組、本編2バージョンで特典がどっさり。過去のLDやDVDに収録された特典をバッチリ網羅し、それをカスタマイズして鑑賞できるマザー・モードしていうインタラクティブな機能が搭載されている。ちなみにマザーは、1作目のノストノロモ号のメイン・コンピュータの名前である。年末年始じっくり「エイリアン」ワールドを楽しもう。来年の年末には、「エイリアン」の前史を描いた「Alien Prequel」がリドリー・スコット監督により製作、公開される。これも楽しみである。

★2011年・年末に新作が公開!!
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