
ゴールデンウイークの頃にTVKでオンエアしていました。初見ではなく1〜2度は公開後に観ていたと思います。ヒーローのスーツや怪獣の着ぐるみを着用してスタントを行うスーツアクターに焦点を当てた作品で、よくまとまった面白い1本です。
イン・ザ・ヒーロー(2014)
■スタッフ&キャスト
- 出演 : 唐沢寿明/福士蒼汰/黒谷友香/寺島進/和久井映見
- 監督 : 武正晴
- 脚本 : 水野敬也/李鳳宇
■あらすじ
スーツアクター歴25年のベテラン・本城渉は、自身が代表を務める「下落合ヒーローアクションクラブ」(HAC)のメンバーとともにテレビ番組『神龍戦士ドラゴンフォー』のスーツを演じている。ある日、本城のもとに『ドラゴンフォー』の新作映画版で、数年振りとなる顔出し出演のオファーが届く。本城は大喜びで元妻の凛子に報告して顔合わせや本読みに挑むが、まもなく自身の役が人気若手俳優・一ノ瀬リョウに交代したことを知らされる。ハリウッド映画『ラストブレイド』のデビューオーディションに挑んでいた一ノ瀬は、『ドラゴンフォー』の役を軽視したうえ、撮影現場で裏方を見下す態度を繰り返し、共演のHACメンバーらとたびたび対立する。
ある日の『ドラゴンフォー』の撮影日に、一ノ瀬は自分がアクションができる俳優であることをアピールしようと、アクションシーンのリハーサルを引き受ける。しかし、一ノ瀬はアクションにキレがない上に段取りをミスし、大芝美咲が怪我をするきっかけを作ってしまう。さらに運悪く、撮影現場には『ラストブレイド』のラインプロデューサーである石橋が居合わせ、キレのない演技を責められる。一ノ瀬は意気消沈し、自分の悪態を改め、本城にアクションの指導を願い出る。HACメンバーとの特訓でメンバーと打ち解けてアクションの実力が向上した一ノ瀬は、『ラストブレイド』のオーディションで見事なアクションシーンを披露し、合格して出演が決定する。
しかし、『ラストブレイド』の撮影は中止の危機に陥る。クライマックスのワイヤーなし、CGなしの8.5m落下、炎にまみれての100人斬り大立ち回りのシーンをワンカットで演じる予定だった白忍者役の俳優フェン・ロンが、危険すぎるという理由で降板してしまう。代役が決まらない中、石橋は本城にオファーを出す。本城は大役に大喜びするが、凛子からは長年の無理が祟って身体な危険な状態になっていることを理由に反対される。悩む本城だったが、ハリウッドスタッフの「日本にアクション俳優がいない」との声を聞き、命がけのシーンを演じる決意をする。
本番当日、本城の元にはHACメンバーが集結し、『ラストブレイド』に本城の切られ役として出演することを伝える。本城はHACメンバーと共にスタジオ入りし、凛子や娘の歩が見守る中、クライマックスシーンを撮影を始める。本城は一発で撮影を完了させてスタッフたちを感動させるが、カメラが止まった途端、その場に倒れ込んでしまう。妻子やHACメンバーが駆け寄り、本城は病院に搬送される。入院することになった本城だったが命に別条はなく、見舞いに訪れた妻子を前に、本城は退院したらすぐに仕事に戻ると意気込む。(Wikiより)
■コメント
東映アクションクラブ出身でスーツアクターとしての活動経験がある唐沢寿明と「仮面ライダー」俳優出身の福士蒼汰という作品テーマに合った"リアリティ"溢れるベテランと若手の配役も絶妙。舞台や撮影所の雰囲気も東映さながらという感じで、ベテランと若手それぞれが抱く夢の実現を並走させてうまく描いている。もちろん"スーツアクター"としての業や特撮業界を正しく描いているかというところは賛否両論はあると思うが、感動ファンタジーと思って観れば十分に楽しめる。
唐沢寿明はとても器用な俳優だと思う。これまで彼の出演した色んなドラマを観てきたが、しっかりと役作りを丁寧にやっていて違和感を感じさせないところはさすがだと思いました。それとともに、個人的には助演女優賞は黒谷友香。梅酒のCMで認知が高まった頃はとても綺麗なモデルさんというイメージでしたが、TVやドラマでは独特な関西弁が個人的には苦手で受け入れていなかったところ、この作品ではその関西弁もうまく活きているし、ラストの斬られ役の場面の「目に光る涙」も素晴らしい。エンタメ系の業界に長く身を置いていた私としては、この作品でしばしば描かれるチームワークや仲間意識のようなものがとても懐かしく映りました。
※TVKのぶった切り編集(?)
TVKの2時間枠で正味124分の本作を流すということは、CM分も入れれば一定の本編尺がカットされていることになるのですが、「えっ!」と思ったのが大事なラストシーンがカットされているのでは???と思ったこと。リアルタイムで観ていたのですが、唐沢寿明が病院で家族と話すところで局制作のエンド用のクレジットが流れ始めて??「あれ、福士蒼汰が夢を実現したシーンがない・・・」ということに気づきました。彼の夢は自分と幼い弟妹を捨ててアメリカに渡った母親を探すためにハリウッドでデビューすることでした。最後に母親らしき女性がハリウッドの彼の撮影現場を訪れるようなシーンがあったかと思うのですが、私の見落としだったのでしょうか。こういう場合は録画しながら観ないとダメですね。後日、VOD等で確認したいと思います。尺のカットは時間の制約もあり致し方ないのですが、できるだけ丁寧にやってもらいたいものです。
蛇足になりますが、私の仕事上で経験した上記とは逆のお話を紹介します。地上波の2時間枠の映画番組で流せる本編尺はだいたい90分くらいです。ですので2時間の作品だと30分くらいはカットされます。私が前職で担当した洋画作品で本編尺が84分(映画版・DVD版)の作品が金曜ロードショーでオンエアされたことがありました。既にDVD発売されている頃で、オンエア後に視聴者(おそらくこの作品のファンの方)から「映画にもDVDに収録されていないシーンがいくつかあった」との問い合わせがあり、私は十分な確認をせずに「さすがにそれはないのでは」と答えてしまったところ、具体的な場面を細かく指摘されたのでオンエア版を取り寄せて確認したら確かに公開版・DVD版にはないシーンが存在していました。アメリカの本社に問い合わせたところ、90分のオンエア尺に合わせるようにシーンが追加された素材を貸し出したとの事で、私の経験ではこのようなケースはこの作品が最初で最後でした。オンエア版はオリジナルの本編をカットしたバージョンという固定観念を持っていると逆のケースには気がつかないということで当時はとても勉強になりました。
■ブルーレイ、DVDが発売中
■コメント
東映アクションクラブ出身でスーツアクターとしての活動経験がある唐沢寿明と「仮面ライダー」俳優出身の福士蒼汰という作品テーマに合った"リアリティ"溢れるベテランと若手の配役も絶妙。舞台や撮影所の雰囲気も東映さながらという感じで、ベテランと若手それぞれが抱く夢の実現を並走させてうまく描いている。もちろん"スーツアクター"としての業や特撮業界を正しく描いているかというところは賛否両論はあると思うが、感動ファンタジーと思って観れば十分に楽しめる。
唐沢寿明はとても器用な俳優だと思う。これまで彼の出演した色んなドラマを観てきたが、しっかりと役作りを丁寧にやっていて違和感を感じさせないところはさすがだと思いました。それとともに、個人的には助演女優賞は黒谷友香。梅酒のCMで認知が高まった頃はとても綺麗なモデルさんというイメージでしたが、TVやドラマでは独特な関西弁が個人的には苦手で受け入れていなかったところ、この作品ではその関西弁もうまく活きているし、ラストの斬られ役の場面の「目に光る涙」も素晴らしい。エンタメ系の業界に長く身を置いていた私としては、この作品でしばしば描かれるチームワークや仲間意識のようなものがとても懐かしく映りました。
※TVKのぶった切り編集(?)
TVKの2時間枠で正味124分の本作を流すということは、CM分も入れれば一定の本編尺がカットされていることになるのですが、「えっ!」と思ったのが大事なラストシーンがカットされているのでは???と思ったこと。リアルタイムで観ていたのですが、唐沢寿明が病院で家族と話すところで局制作のエンド用のクレジットが流れ始めて??「あれ、福士蒼汰が夢を実現したシーンがない・・・」ということに気づきました。彼の夢は自分と幼い弟妹を捨ててアメリカに渡った母親を探すためにハリウッドでデビューすることでした。最後に母親らしき女性がハリウッドの彼の撮影現場を訪れるようなシーンがあったかと思うのですが、私の見落としだったのでしょうか。こういう場合は録画しながら観ないとダメですね。後日、VOD等で確認したいと思います。尺のカットは時間の制約もあり致し方ないのですが、できるだけ丁寧にやってもらいたいものです。
蛇足になりますが、私の仕事上で経験した上記とは逆のお話を紹介します。地上波の2時間枠の映画番組で流せる本編尺はだいたい90分くらいです。ですので2時間の作品だと30分くらいはカットされます。私が前職で担当した洋画作品で本編尺が84分(映画版・DVD版)の作品が金曜ロードショーでオンエアされたことがありました。既にDVD発売されている頃で、オンエア後に視聴者(おそらくこの作品のファンの方)から「映画にもDVDに収録されていないシーンがいくつかあった」との問い合わせがあり、私は十分な確認をせずに「さすがにそれはないのでは」と答えてしまったところ、具体的な場面を細かく指摘されたのでオンエア版を取り寄せて確認したら確かに公開版・DVD版にはないシーンが存在していました。アメリカの本社に問い合わせたところ、90分のオンエア尺に合わせるようにシーンが追加された素材を貸し出したとの事で、私の経験ではこのようなケースはこの作品が最初で最後でした。オンエア版はオリジナルの本編をカットしたバージョンという固定観念を持っていると逆のケースには気がつかないということで当時はとても勉強になりました。
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