
今年も半年が終わりました・・・。映画館には一度も足を運べず、自宅での映画やドラマの鑑賞が続いています。私自身の変化としては、これまで韓国映画は何本も観てきたのですが、韓流テレビドラマにはまったく縁がありませんでした。これが家族の影響で何作か観るようになりました。ここにきての韓流テレビドラマデビューです。かなり遅い・・・。
しばらく映画の事を書かなかったので、ゴールデンウイークあたりから鑑賞した映画などをまとめていきたいと思います。日本映画専門チャンネルでは沢田研二主演作品を何本かオンエアしています。この中で気になったものを紹介していきたいと思います。
『ときめきに死す』(1984)
■スタッフ&キャスト- 出演 : 沢田研二/樋口可南子/杉浦直樹/宮本信子
- 監督 : 森田芳光
- 原作 : 丸山健二
- 脚本 : 森田芳光
ある田舎町の駅で、自称・歌舞伎町の医者・大倉(杉浦)は1人の男を迎えた。ある組織から莫大な報酬と引き替えに、工藤と名乗るその男(沢田)の面倒を見る依頼を受けていたのだ。2人のもとにさらに梢(樋口)という謎の女が送り込まれ、3人での謎めいた共同生活が始まる。次第に工藤に惹かれていく大倉と梢だが、彼の使命を知って愕然とする…。(日本映画専門チャンネル)
沢田研二主演作として最も人気があって評価が高い作品が『太陽を盗んだ男』(1979)だと思います。娯楽作品としては角川春樹事務所&東映作品の『魔界転生』(1981)も面白い作品です。70-80年代、稀代のエンターテイナーだった彼の出演作で異色の作品なのが『ときめきに死す』(1984)ではないでしょうか。「沢田研二扮する孤高のテロリストが宗教家暗殺に失敗するまでを描く。森田芳光の傑作サスペンス」(日本映画専門チャンネル)とありますが、傑作かどうかは評価の分かれる作品で、いわゆるカルト的な1本です。初めて本作を観たときは、全体を通じて凡庸で退屈、ラストの血糊だけが強烈に頭に残っているというのが正直な感想でした。ただ結末については思いを巡らせました。主人公が駅前での暗殺に失敗するというのも、その後の別に雇われていたスナイパーが宗教家の暗殺成功に至る筋書きの一つ(いわゆる捨て駒的な囮の役)ではなかったのかとも考えたりしました。結局は、当時それに対する答えなどは導き出せなかったのですが、今回、原作が私の地元・長野県出身の丸山健二によるものだと知り、原作にアプローチしました。
■原作を読んで

図書館で借りましたが、中編という感じで一気に読めました。読んで改めて納得したのですが、映画は森田芳光が改変というより翻案したというべきなのか、だいぶ作品の世界観が変わっていました。原作の主人公は杉浦直樹が演じた「私」であり、ほぼ彼の"自問自答"の世界という感じで読み手の想像を巡らせる技巧に優れています。原作では、映画には出てこない「私」が飼っていた「犬」が大事な役で、樋口可南子が演じた女は登場しない。舞台は長野県らしいのだが、具体的な地名は出てこなかったと思う。湖の近くで、途中で車を飛ばして海に行く場面があるので、県北の新潟県に近い場所ではないかと想像した。ちなみに映画の舞台は北海道(渡島)になっている。「私」と「彼」(沢田研二の役)の関係も原作では親と子のような触れ合いも少しあって映画とはだいぶイメージが違った。暗殺のターゲットは宗教家ではなく、地元選出の大物政治家という体で、そもそも「彼」が暗殺行為に及んだのかどうかも明確に描かれていない。ただ「彼」は車の中で謎の死を遂げて物語は終わる。「彼」との共同生活の中でこれまでの荒んだ生活から「ときめき」を取り戻したのは「私」であり、死んだのは「彼」だったという話。主人公「私」の自問自答に自身を投影する形で、想像を巡らせながら話が進むので、余韻が残ってなかなか面白い作品でした。
森田芳光監督は、娯楽仕立てにしようとして少し無理に翻案したかなと思います。なぜ宗教家が暗殺されなければならなかったのかという理由付けや、樋口可南子や岸部一徳演じる登場人物が必要だったかどうかなどなど。途中、「私」(杉浦直樹)が襲われるシーン(なぜか鏡写しのように映像が反転している)で助けに入る車は、ラストの暗殺のときにパトカーを止めた車だったと思うけど、その関連性も丁寧に描いて欲しかったところで、原作を読んでしまうと話の筋として映画の脚本は少し破綻しているかなと感じた次第です。ただ、当時24-25歳だった樋口可南子は綺麗です。水着姿も披露しています。
■ブルーレイが発売中
正午なり(1978)
関連作として紹介します。『ときめきに死す』の原作者である丸山健二原作の映画化で、金田賢一の映画デビュー作。ちなみに手塚さとみのデビュー作でもあります。長野県が舞台でATG作品らしい、なかなかの傑作です。
■スタッフ&キャスト
- 出演 : 金田賢一/田村幸司/結城しのぶ/若杉愛/手塚さとみ/津山登志子/長門裕之/萩本欽一/原田芳雄/南田洋子/垂水悟郎
- 監督 : 後藤幸一
- 原作 : 丸山健二
- 脚本 : 福地泡介
■あらすじ
東京の生活になじめないまま、忠夫は故郷である信濃に帰ってきた。親友の哲治にスナックへ連れて行かれた忠夫は、そこで働くあけみに一目惚れする。哲治が金を借りに忠夫の家を訪ねてくるが、スナックのホステスいずみと東京へ行くためだと言う。忠夫が反対するのも聞かず二人は金を持って町を出てしまうが、哲治は東京でいずみに捨てられ、すぐに町に帰ってきた。あきらめきれない哲治はいずみの働くスナックへ行くが、彼女の昔の男に殴られてしまう。忠夫も男に殴られたが、あけみから「店が終わるまで待っていて」と言われ…。(allcinema)
主演の金田賢一演ずる主人公のギラギラ感がいまにも弾けそうで凄い。映画初出演なのにかなり頑張っている。東京での生活に失敗(理由は描かれていないけど、仕事や人間関係だと想像できる。特に女性関係で失敗した経験が尾を引いていると思われる。)した主人公が実家に戻ってくるのだが、小規模な農家で正直居場所が無く、父親からは疎まれてしまう。電気屋の修理工として職を見つけるが、出勤しないで自宅に修理家電を持ってきてもらって作業をすることを希望する。このあたりからも人間関係が苦手なのが伺える。地元の親友と交流を深めるが、親友が女(津山登志子)と駆け落ちしたり、挙句に可愛い結婚相手(手塚さとみ)を見つけて嫉妬心と孤独感が最高潮に・・・。スナックの優しいホステスあけみ(結城しのぶ)ともすれ違ってしまい、悶々とした気持ちがついにスパークしてしまう。その瞬間流れる"正午"のサイレン。
東京の生活になじめないまま、忠夫は故郷である信濃に帰ってきた。親友の哲治にスナックへ連れて行かれた忠夫は、そこで働くあけみに一目惚れする。哲治が金を借りに忠夫の家を訪ねてくるが、スナックのホステスいずみと東京へ行くためだと言う。忠夫が反対するのも聞かず二人は金を持って町を出てしまうが、哲治は東京でいずみに捨てられ、すぐに町に帰ってきた。あきらめきれない哲治はいずみの働くスナックへ行くが、彼女の昔の男に殴られてしまう。忠夫も男に殴られたが、あけみから「店が終わるまで待っていて」と言われ…。(allcinema)
主演の金田賢一演ずる主人公のギラギラ感がいまにも弾けそうで凄い。映画初出演なのにかなり頑張っている。東京での生活に失敗(理由は描かれていないけど、仕事や人間関係だと想像できる。特に女性関係で失敗した経験が尾を引いていると思われる。)した主人公が実家に戻ってくるのだが、小規模な農家で正直居場所が無く、父親からは疎まれてしまう。電気屋の修理工として職を見つけるが、出勤しないで自宅に修理家電を持ってきてもらって作業をすることを希望する。このあたりからも人間関係が苦手なのが伺える。地元の親友と交流を深めるが、親友が女(津山登志子)と駆け落ちしたり、挙句に可愛い結婚相手(手塚さとみ)を見つけて嫉妬心と孤独感が最高潮に・・・。スナックの優しいホステスあけみ(結城しのぶ)ともすれ違ってしまい、悶々とした気持ちがついにスパークしてしまう。その瞬間流れる"正午"のサイレン。
失敗がダメージとなったまま、若さでリカバーできずになかなかプラスに転じることができなかった若者の苦悩を金田賢一が好演。親友とは違い家柄がそれほど良くなくてステータスもなく、ホステスのあけみ(結城しのぶ)のヒモ(原田芳雄)のような"男"らしさも持ちあわせていない。これからの人生で苦労しながら経験を重ねていくというような綺麗な話ではなく、蓄積した負のベクトルが胸に突き刺さるようで痛いストーリー。主人公なりに「男」になりたかっただけなのに、その難しさたるや、単なる筆おろしでは済まされなかったということだろうか。「人に歴史あり」ではないけれど、当時20代の結城しのぶや津山登志子が艶っぽくて美しい。
■原作 : 芥川賞受賞の「夏の流れ」も収録
★よかったらクリック&フォローお願いします!!
■ハイクオリティな「食品商品開発・メニュー開発・レシピ作成」をご提供■
■■■想い出の写真を集めて、自分史(ライフヒストリー)を作りませんか?■■■
■原作 : 芥川賞受賞の「夏の流れ」も収録
★よかったらクリック&フォローお願いします!!
■ハイクオリティな「食品商品開発・メニュー開発・レシピ作成」をご提供■
■■■想い出の写真を集めて、自分史(ライフヒストリー)を作りませんか?■■■
![ときめきに死す [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/519UDHafZ3L._SL160_.jpg)
![正午なり [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/514Gy77QtkL._SL160_.jpg)




コメント