
なぜ選手権決勝で早稲田に負けてしまったのか?おそらくその答えは、誰も明確に出すことはできないと思います。田中監督の振り返りでさえ「何が原因だったかと考えると結構難しいなと言う部分です。これだ!というのを探すのがすごく難しいと思います。」(明大スポーツ)とのコメントなので、分析するのは難しいことなのでしょう。ただ1年間応援してきて感じたのは、優勝した福田主将の代は、負け試合を次の勝利に生かすことができた自立(自律)心のあるチームでした。また、レギュラーポジションを取れなかった4年生たちが、リザーブやジュニアチームをしっかりまとめて縁の下の力持ちになってくれた印象があります。2019年度のチームは、チームとして成熟した分、逆にその部分が少し弱かったのかもしれません。
今回は、選手権に至るまでの主な明治の負け試合(社会人チーム相手の試合などは除く)と田中監督や選手のコメントを照らし合わせながらの、プレイバックです。
紹介するのは3試合。どの試合も、明治が「一度もリードをすることができないまま負けた」試合です。私は、絶対に負けてはいけない試合(トーナメントの選手権)以外は、次に生かせるのなら負け試合でも仕方がないという考えなので、ガチガチに肩に力を入れて観る方ではありません。もちろん、対抗戦がいちばん大事というファンの方の考えも尊重しています。ただ大事なのは「負け方」。この3試合の「負け方」が選手権決勝の負け方にオーバーラップするように思えます。
※なお、菅平合宿のプレイバックは、対抗戦開幕と重なったため、対抗戦の方で触れたいと思います。
プレイバック
■明治 24 vs.38 立教 (定期戦)紫紺のジャージで臨んだ定期戦。メンバーはAのリザーブ、ジュニア主体だったが、負けるべき試合ではなかったはずでした。「勝てる」という漠然とした思い込み、リードされている状態で個のプレーで取り切ろうとすることによる規律の乱れなど、ラグビーの怖さを感じた試合でもあります。
●試合後の選手コメント(明大スポーツからの抜粋)
「自分たちが戦い切れなかった」「準備の部分の甘さが出た」
■明治 46 vs.54 慶應 (菅平・練習試合) ※40分×3本の試合
★1本目 : 明治 7 vs.28 慶應
対抗戦開幕を控えた菅平での大事な一戦。練習試合ながらオンデマンドでも放送がありました。
トータルのスコアより、Aメンバーで臨んだ1本目にフォーカスします。明治の良い部分が、慶應に完全に打ち消された試合内容でした。終始圧倒されたブレイクダウン、スクラムでの劣勢、相手のキックプレーに翻弄されるなど、不安を残した試合でした。もちろんチームは、しっかり修正して次の週の対抗戦開幕戦の筑波戦を勝利しましたが、この40分が、決勝の早稲田戦の前半を少し思い出させる印象です。
●田中監督のコメント(ホームページからの抜粋)
「単純にこの試合に向けての準備で負けていたと思います。それがゲームのリアクションであったり、2人目の速さであったり、単純にコンタクトエリアで負けていました。(中略)我慢できずに自分たちでパニックを起こしてしまった。そういうところから、ずっと主導権を握られたのだと思います。」
■明治 0 vs.61 帝京 (ジュニア選手権)
ショッキングなスコアでしたね。これまで積み上げてきたものが、全部崩れてしまったような感じでした。"ウイニング・カルチャー"のようなものが醸成されてくると、「勝てる」というような慢心も生まれてきてしまうのでしょうか。この試合は、2019年度に田中監督がチームの課題の一つとしていた「チーム層を厚くする」「AチームとBチームの差」を改善する、ということの難しさを表した試合だったのかもしれません。この試合の次のジュニア選手権の試合から、4年生のリーダーが先発から何人か外されて、意識改革が断行されました。そのかいあってか、残り試合を全勝してカテゴリー2位で終わりましたが、田中監督の重視する「4年生の存在」が問われた試合だったと思います。
●田中監督のコメント(ホームページからの抜粋)
「言いにくいですが気持ちの部分もあります。若いメンバーが多くいた中でリーダーたちの働きも見えなかったです。4年生がメンバーをサポートしていくかという部分、ゲームの修正力といった部分も全く見えてきませんでした。(中略)急には変わらないと思います。」
■まとめ
田中監督の振り返り(明大スポーツからの抜粋)を紹介します。やはり、慶應戦、帝京戦の負け方が最後の大事な試合で出てしまったという思いはあるようです。そして監督が大事にしている「4年生」。今年はどのようなチームになるのでしょうか。
●田中監督のコメント(明大スポーツからの抜粋)
「今シーズンに何回かあったパターンです。夏合宿の慶応戦、ジュニアの帝京戦であったように前半に立て直せないまま、相手にずっとやられっぱなしというゲームが出てしまったと思います。では、何が原因だったかと考えると結構難しいなと言う部分です。これだ!というのを探すのがすごく難しいと思います。ですが、自分たちが経験したことのない、想定できなかったプレー、状況になった時に立て直す力がなかったと思います。(中略)
姿勢が悪かった選手もいます。厳しい言い方かもしれないですが、考えたほうがいい部分だと思いました。僕はルビコンの4年生に何人か頑張ってほしかった。(中略)
4年生で空気が変わります。なので、大学スポーツは本当に4年生のものです。その4年生のキャラクターを見て僕の立場は関わっていくことが大事なのかと思います。でも、僕が3年目で感じたのは、意外と大人はいないなと思いました。」
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コメント
コメント一覧 (2)
早稲田戦は、好試合を期待していただけに前半で勝負を大方決められてしまったのは残念でした。色んなファクターがあるとは思いますが、勝利への執着心は最後の最後まで必要だと思いました。今年は、そのリベンジする機会がなんとか実現することを祈るばかりです。
九州から上京し、新国立で観戦しました。
秩父宮での帝京との1点差逆転負け、歓喜の22年振りの大学王座も現地観戦しています。
早稲田の準備と前半の失点が全てだと思います。
結果論ですが、前半の早稲田の猛攻を素直に認め、ディフェンスのみに集中していれば、切り返しの失点を防げたかもしれません。
また、PGでのスコアでもあれば違ったかもしれません。
いずれにしろ、悔しいですが、早稲田の準備が勝った結果だと思います。
コロナの影響で今シーズンがどうなるか不透明ですが、明治を応援します‼️