
一昨日、試写会に行ってきました。過去試写会で何度か行った神保町の一ツ橋ホール…
前も言ったかもしれないけど、配給会社が試写会に経費をかけたくないのはわかるけど、できるだけ視聴環境の良いホールにしてください。ここは前の席に普通に170cm以上の人が座れば、後ろの人にとってはほぼスクリーンの一部はその人の頭で隠れてしまう設計なので映画上映には絶対向いていません。
唯一その不具合を回避できるのが通路席です。前と後ろで24席ずつくらいあるのかな。ここをゲットできれば、なんとかフルスクリーンの上映が楽しめる。
作品は『龍三と七人の子分たち』。北野武監督最新作。引退した年寄りのやくざが7人集まって、今どきのオレオレ詐欺なんかをやっている若手犯罪集団に立ち向かうというドタバタコメディだ。
『龍三と七人の子分たち』ホームページ
なんかこの設定、遠い昔にテレビで見たことがあるドラマに似ているのを思い出した。森繁久弥が出ていて、7人の元軍人の老人たちが集まってやくざに立ち向かうという話だった。ストーリーは結構シュールで、森繁以外の6人はやくざにやられて死亡。実はそれを予想していたリーダーの森繁は、確か彼らの角膜だったかな、臓器だったかな、を売って一儲けして、恋人と逃げようとしたのだけど、恋人(丹阿弥谷津子)にちゃっかりお金を持ち逃げされて、一人孤独に佇むというオチだったと思う。いろいろ調べてみたら、『七人の軍隊』というドラマでした。放映は、1980年なので35年前のドラマなんですね。我ながらよく覚えていること…
テレビドラマデータベースより
核家族からつまはじきにされ老人ホームへ入った7人の老人たちが、武器をとってヤクザ組織になぐり込む。ユーモア・タッチで老人問題を風刺。元陸軍大尉の茂一(森繁久彌)ら7人は老人ホーム・涼風園の住人。茂一たちは暴力団・中西組の横暴と、それを許す市民たちに苦々しい思いだ。ホームの老人と園長が相次いで中西組に殺された。堪忍袋の緒が切れた7人はついに中西組襲撃を決意した。コメディなのかシリアスなのか分からない居心地の悪いドラマで突然、シリアスタッチになってしまった。
勝手に思うに、おそらく今回の映画のストーリーのベースは、この作品にあるのではないのかな。
試写会はシルバー世代が大半を占めている時代になったので、ブラックユーモアたっぷりのシーンに、シニアの皆様の大きな笑いが途切れませんでした…ただ年寄りやくざ vs.今どきチンピラのバイオレンスを期待したらダメです。『アウトレイジ』を期待して観に行ったもんなら、幻滅してしまう映画でしょう。
北野監督は、この作品は肩の力を抜いてというか、ほとんどテキトーに作っているイメージ。まあ、時折、この手のメッセージ無き作品が彼のフィルモグラフィーの谷間に登場するのでこれはこれでいいのかもしれません。
試写会前の腹ごしらえは、とんかつ・いもやでヒレカツ定食を賞味。このボリュームとクオリティでまだ1,000円で楽しめるのはうれしい。

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