
春と秋のテレビの改編期といえば、「大家族」もののドキュメンタリー・チックなバラエティでしょう。変に中毒性を帯びた独特の内容、他人の家族の生活を覗き見するような日本人特有の嗜好にマッチしたのだろうか、今までいくつもの大家族の番組が作られてきましたが・・・私は全部は好きではないですが、最近ハマっているのが、島根の渡津家。そして人気の「痛快!ビッグダディ」はここ最近見始めたので、過去のエピソードについては、ネットやら友人の情報でさかのぼって調べた感じです。
さてビックダディですが・・・離婚して今後の放送は不可能!?と言われていたところ、何と5人の子連れと再婚、そしてまたまた妻が妊娠!!という、なんかこの番組を存続させるために事件を起こしているような展開に。
まあ実際、大家族ものは、視聴者に刺激を与えるような「事件」を作り出さないと、観ていて退屈で飽きられるというのが本質としてあるので、家族側もある程度わかってやっているのだろうなと思わせる。事件起こして、解決して、予定調和で終わるみたいな流れ。考えてみると極めてTV的、悪く言えば表には出にくくなった「やらせ」的なテイストを持った番組なのだ。
さて再婚したビッグダディは、出稼ぎ先から元の奄美に帰りたいのだが、離婚⇒再婚・妊娠という都会ならよくある話だけど、さんざん彼らを支えてきた奄美の皆さんにとっては快くないでしょう。ということで戻れなくなったというのが今回の「事件」で、「解決策」ということでIターン家族を受け入れる村を探すというのがキーのストーリーラインだ。
しかし行き辺りばっかりというか、早急に物事を考え過ぎているというか、今度の奥さんもまた強烈なキャラクターだ。自分のエゴは徹底して通すという主義。今の愛知の狭い部屋の生活から脱したいために、引っ越しを促すのだが、無計画極まりない。ダディは定職もあるわけだし、子供の教育も考えたらもっと話し合ってもいいはずなのに、行動の方が先に出る。
彼女にとっては「環境さえ変われば、すべてが解決する」という思考回路なのだ。だからきっと転居先が決まっても、そこでの生活になじめなければきっと「また引っ越そう」となるに違いない。
嫁は先に下見して、自治体が提供する広い公営住宅にルンルン!!早くダディに働け・仕事決めろと言わんばかりに、都合も聞かずに「漁師体験」のアポまで取りつけてしまう。振り回されっぱなしのダディは、移住先の条件である「定職」を得るために、漁師の体験に挑むが結局好返事をもらえなかった。
これはダディが悪いのでは無いのではと思った。貧乏系の大家族ものは、貧乏生活している視覚的なイメージで「貧乏」を大きく演出しているが、そこに税金による補助のことはあまり詳しく語られていない。児童手当やら子供手当やらその他色んな補助などなど。きっと奄美もかなりの補助をしてきたのだろうし、今回の漁村もこの大家族を受け入れるのならかなりの税金補助をするはずだ。
そんなこんなもひっくるめて、過疎化が進む村に「永住」してくれる家族を望んでいる自治体と、TV的な絵がほしい制作側&当の大家族とはミスマッチが起こるのは当然だろう。でもTVに映るし、村の宣伝にもなるし、自治体は自治体で葛藤したのではないだろうか。だから終始、丁寧な対応をしてくれたのに違いない。
しかしダディは、新しい嫁との生活で、ダディらしさを完全に失っていました。でもこれが彼の本質なのでしょう。ダメ嫁タイプが大好きで、振り回されている自分が好きだから、きっとやっていけるのだと思います。
私はあの嫁さんは嫌いです。常にあるのは「自分」で、子供は「おまけ」。今回はあまり長く続かないのではないかと思いますが、かなりの高視聴率を取れる番組としては、年2回の特番をANBは組んでいきたいのでしょうね。
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