週末は録画しておいた映画とBlu-rayのチェックをした。
まずは、日本映画の「幸福」。

1981年の作品で、市川崑監督・水谷豊主演と言う珍しい組み合わせ。
最近初めてハイビジョン・フォーマットでBlu-ray/DVD発売され、一部で話題になり、同時に日本映画専門チャンネルにて放映されたので録画しておいた。
一部ファンの間で「幻の作品」と言われソフト化が熱望されていたとの事。なぜそれができなかったのか・・・放送規定などに抵触するテーマなのかなど、色々あったみたいだけど、本編を見た後に解説があり、「シルバー・カラー」という当時稀有な撮影方法により製作された作品で、これをソフト化するのが難しかったのかなという感じを受けた。シルバーカラーというのは、カラーの発色を抑えた技法で、カラー作品と白黒作品の中間的な発色というイメージだ。監督の死去、「相棒」による水谷豊のブレイクなどもあり、発売に向けて周辺環境が整ったということだろう。

原作はエド・マクベインの小説『クレアが死んでいる』がベース。妻に去られ二人の子供を育てる刑事と、恋人を殺され報復に燃える若い刑事を主人公に事件が解決される過程で、現代社会における幸福とは何かを描いた作品。

本編後の解説を観ながら、ハッとした。エド・マクベインの原作で、「87分署」シリーズ・・・そうかつてフジテレビ系で放映されていた刑事ドラマ「87分署シリーズ・裸の街」を思い出したのだ。その1エピソードで、刑事の恋人が殺された話があった。その恋人役の女優が、当時高校生だった私が、大好きだった青地公美=現・哀川翔夫人・・・不思議な縁である。インターネットで調べるとその回は、1980年8月25日オンエア。タイトルは「泰子が死んでいる」だ。しかもほぼ「幸福」と同時期に作られている・・・
ちょっとマニアック。いやかなりマニアック。しかしこの『クレアが死んでいる』は、何度かドラマ化されているようだ。火曜サスペンスの「わが街」(渡辺謙)シリーズなど。

1981年というと市川崑監督は、金田一シリーズの最終作「病院坂の首縊りの家」(1979) を撮り終えた後と言うことになるが、同シリーズのレギュラー、加藤武が上司役で登場し「よし、わかった!」という金田一シリーズおなじみのシーンがあった。というよりメンバーを見ると半分くらいは、金田一シリーズのキャスト陣だったりしている。

作品的にはテンポが良く、色んな登場人物が抱える家族の問題を描きながら「幸せとは?」を真摯に問うた良作だろう。

初回限定 特別版 市川崑監督 水谷豊主演「幸福」【ハイブリッド版Blu-ray】
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