バトルランナー

BSイマジカでここ最近、オンエアしているのでチェック。
字幕版以外に懐かしの吹替版も放映している。
全盛期のアーノルド・シュワルツェネッガー作品と言えば、吹替えで観た方が断然面白い。いや吹替えが体に染みついているというべきか…
さて本作『バトルランナー』(原題:THE RUNNING MAN)は、1987年の作品。国内は今は無きヘラルドの配給。お正月映画ですよ。
シュワルツェネッガーのフィルモグラフィー(主要作品に絞って)的にみると、『ターミネーター』⇒『コマンドー』⇒『ゴリラ』⇒『プレデター』⇒『バトルランナー』となる。
その中でも本作は、"突き抜けるB級感"というべき、独特のテイストが全編に漂っていて、個人的には大好きな作品。
地上波の洋画劇場で散々オンエアするたびに引き込まれて、ついつい視聴してしまう作品だが、シュワルツェネッガー初期のインデペンデント系作品にありがちなDVD発売化権が漂流するケースに該当し、この作品はその最たる例。1998年の国内初DVD化以来、その後はなんと廃版の歴史を辿っている。『ターミネーター』のように、後にメジャーの買い手がついて、DVD/ブルーレイが順調に国内発売されたケースとは真逆の展開である。
とはいえBSイマジカのオンエアの画質クオリティは非常に良いので、ファンなら録画必須でしょう。
この作品、原作はリチャード・バックマン名義のスティーヴン・キング。近未来の管理・監視社会下で行われている"人間狩り(囚人たちは“ランニング・マン”と呼ばれるTVショーでサバイバルゲームを強いられる)"ゲームを煽るメディアと狂喜する視聴者、それに反抗する主人公とレジスタンスの攻防を描く。なんとこの映画の舞台は、2017年。来年のことを描いていたのです。
巧みに情報操作・ねつ造を繰り返す番組司会者のキャラも面白く、日本で言うなら全盛期の"みのもんた"だろう。司会者に踊らされて歓喜する高齢者の観客もお約束。
そしてシュワルツェネッガーと戦う敵キャラたちが、個性あふれていて、全然強くないというところが更に笑えてしまう。公開当時は、著名なプロレスラーなんかが出ていて、そっちも注目していたのですが…
そんな感じで、お約束的にシュワちゃんが、敵キャラを倒しながら、最後は司会者にリベンジして大団円。
『トータル・リコール』もそうだけど、この作品も含めてヒロインが、あまり日本人好みでない。ブロンドの美女とかではないんですよ。それが残念なところ。『トータル・リコール』はシャロン・ストーンの"金"蹴りがあるから許せるんだけど…
もうこの作品で、シュワのセリフの中で、『ターミネーター』の"I'll Be Back!"がオマージュ(?)として使われていますね。
さて吹替版ですが、やはり数バージョン存在するのでしょう。
ラストで司会者にリベンジしてシュワが吐くセリフ、自分の記憶では「ド派手な奴だぜ」だったのですが、オンエア版では「まさに大ヒットだ」でした。ちょっと違和感ありましたね。
でも面白いので許します。
ただこの映画のテーマ。メディアが情報操作をして、伝えるべき真実を隠蔽する怖さ。これが公開当時から今と比べると、そのリアリティがひしひしと感ぜられる。この日本でも。
■2019年に待望のブルーレイ発売(追記)
全4バージョンの日本語吹替を収録して初ブルーレイ化!既発売のDVDソフト版に加えて、今回新たにフジテレビ放送版(1989年)、テレビ朝日放送版(1990年)、VOD 版と全4バージョンの日本語吹替を収録!ファンにはおなじみの玄田哲章はもちろん、めずらしい大塚明夫のシュワルツェネッガーもフジテレビ版では楽しめる!