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★双子の姉妹:メーテルとエメラルダス
カートゥーン・ネットワークで3作一挙放送していたので、録画して観ました。
HD放送でしたが、もちろん画像クオリティは、BD高画質版ではありません…
2作は、2014年新宿ミラノ座閉館記念イベントでのスクリーン上映で観賞して以来です。
個人的には『銀河鉄道999 』『さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅』の2作で完結しているのですが、後日談的な中編作『銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー』 も3作目として放映されていました。

松本零士作品は当時『宇宙戦艦ヤマト』から入って、その後TV版『銀河鉄道999』に続いていくという流れでした。TV版の放映期間が長かったため、並行して劇場版が企画・製作されて公開された記憶があります。TV版「999」は、鉄郎とメーテルのロードムービーならぬ"鉄道ムービー"的な旅の話です。劇場版もそうですが、前段として機械伯爵に母を殺された鉄郎のリベンジはあるのですが、TV版ではその部分は前半であっさり描かれた後は、機械の体を手に入れるために旅立った父を探しに行く(主人公は最初は機械の体を良しとして手に入れたいと思っていた)という話だったと思います。TV版はとても長いシリーズで、当時中学生だったので、途中から部活やらアイドル路線への変更によるアニメ離れもあって後半〜最後は観ていないというのが事実です。そもそも原作自体は完結しているのでしょうか。未完という話もあるようですが。
映画版『銀河鉄道999 』は、TV版に比べると機械伯爵への復讐劇を主軸に、機械人間に対する主人公の価値観の変遷と人間としての成長をしっかり描いています。リベンジにつながるまでの色んな登場人物の設定(アンタレスとの出会い、トチローの母から機械人間を倒せる銃をもらう等々)も含めて、きちんと筋が1本通っているので1作目の完成度はかなり高く、出色の出来と言っても過言ではない作品です。
1作目の裏テーマは"母"。鉄郎の母とメーテルのイメージが重なり合う(メーテルの体は鉄郎の母のクローンであると推定される)ところや、トチローの母の登場と息子への思い、メーテルの母プロメシュームとの対決などもあります。
2作目『さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅』も名作ですが、1作目と比べるとファンの評価は割れているようです。制作者が作りたいと思ったシーンを継ぎ接ぎしているとか、脚本が破たんしているとか。確かに1作目に比べるとテンポが悪く、多少間延び感はあるのは否めないでしょう。それでも個人的には、音楽の良さでかなりカバーされていると思っています。
2作目になると、TV版の頃はまったく気にもしていなかったメーテルとエメラルダスとの関係(双子の姉妹だった)とかが読めるようになって、1作目・2作目の2人のシーンの描き方に暗にそれが含まれているのが分かるようになり、それはとても感慨深いものでありました。
2作目の裏テーマは"父"。黒騎士は、ほとんどダースベーダー的なイメージですが、ハーロックとの男の友情的なシーンは個人的に好きだし、オープニングの老パルチザンの描き方でわかるように、鉄郎が彼らの"息子"的な象徴となっています。
3作目は、割愛させていただきます。
こうしてみると、日本のアニメの底力を改めて感じます。
実写は、より商業主義に傾倒していますが、アニメは『銀河鉄道999』に代表されるようなレガシーが存在するので、結果としてアニメで興行が支えられているのもよくわかります。