
元旦は映画は1,000円で鑑賞できる。東京で元旦を過ごすときは、大概映画館に足を運ぶ。
今年の1本目は『鑑定士と顔のない依頼人』。
『ニューシネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督、主演はジェフリー・ラッシュ。良くできた作品との事なので、あえて事前の予備知識なしで鑑賞に臨む。
スクリーンは日比谷のシャンテシネ。なんと満員である。女性客が多い。
偏屈な天才オークション鑑定士が、姿を見せない女性からの謎めいた鑑定依頼に翻弄され、思いがけない運命を辿るさまを、巧みな語り口とサプライズな仕掛けでミステリアスに綴る。共演はジム・スタージェス、シルヴィア・フークス、ドナルド・サザーランド。
一流の美術鑑定士にして、カリスマ的オークショニアのヴァージル・オールドマン。極端に人間嫌いで独身を貫く彼が唯一愛情を注ぐのが、女性の肖像を描いた名画たち。これはと思う肖像画が出品されると、相棒のビリーを使い、不正な手段で自分のコレクションに加えてしまうのだった。そんなある日、彼のもとに、亡くなった両親が遺した家具や美術品の鑑定をしてほしいという若い女性からの依頼が舞い込む。ところが依頼人は、決してヴァージルの前に姿を見せようとはしなかった。憤慨するヴァージルだったが、依頼人の屋敷である歴史的名品の一部とおぼしき部品を発見してしまい、この依頼を引き受けずにはいられなくなる。そして屋敷に通ううち、姿の見えない依頼人に少しずつ興味を抱き始めるヴァージルだったが…。(ALL CINEMAより)
尺は131分と長めだが、長さを感じさせない無駄のない展開。前評判を納得させてくれる久々の良作である。
偏屈な(とりわけ女性に興味が無いというかリアルな関係に踏み込めないまま今日に至るといったところか)天才オークション鑑定士の主人公が“広所恐怖症”のヒロインと出会い、顔を終始見せない彼女に翻弄されながらも徐々に引き込まれていく過程で、彼女を救おうと奮闘するあたりまではヒューマンなドラマのように進んでいくのだが、最後はアッと言わせるオチが待っているのが本作の面白いところだろう。
オチを言ってしまっては意味がないので、ご興味がある方は映画館へ。
久しぶりに面白いミステリーに出会えました。
『鑑定士と顔のない依頼人』ホームページ
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