連休中の映画専門チャンネルは、「ゴールデン・ウィーク」編成と謳いながらも、実質は手抜きのラインナップがほとんどだ。行楽で人が出かける季節にいい作品を持ってきても仕方がないという本音が透けて見えてしまう。
日本映画チャンネルでは、角川映画の懐かしい作品をオンエアしているのは、良いと思うのだが「犬神家の一族」「里見八犬伝」「復活の日」にしてもハイビジョン・マスターとは言い難いクオリティなのが残念。ホント、角川映画はHDやブルーレイに対する取り組み意識が希薄なのが気にかかる。
そんな中、「座頭市 THE LAST」をやっていたので、チェックした。過去、何度かブログでジャニーズタレントによる邦画エクスプロイテーションについて書いてきましたが、この作品もキムタク版の「宇宙戦艦ヤマト」と並び、作ってはいけなかった作品の1本でしょう。
しかしながら、阪本順治(「KT」「顔」とかいい作品あり)という硬派な監督がこんなTV局映画(CX、世界の亀山ブランド・・・)に駆り出される今の邦画の状況は、商業主義が跋扈していて、本来の活躍の場(まともに硬派な映画を作ったら、ミニシアターあたりで公開するしかない)を奪われているのでしょう。でも「座頭市」なら、アプローチをうまく変えれば、斬新な作品が作れるチャンスはあったはず。勝新「座頭市」のファンである私は、最初は北野武の「座頭市」は、???だったが、のちに殺陣の斬新なところや笑いと音楽の融合など、良くできた作品だと認めるに至った。監督がうまく料理すれば、それなりの作品になる題材なのだ。
今回なら、今ハリウッドで流行りの"Prequel"(前史)=若き頃の座頭市がなぜ居合斬の達人になったかに徹して、CGをフルに駆使したアクション全開バリバリの1本にすれば面白いのに・・・なんて考えていましたが。どうも予告編を観たときから香取慎吾の殺陣のキレが悪く、どうもアクションにフォーカスするんじゃなくて、CX=東宝お得意の「泣き」路線に流れていきそうな不安感を覚え、それを担保するかのように、異常にサブキャストに有名俳優やら話題のキャスト(仲代達矢、倍賞千恵子、反町隆史、中村勘三郎、原田芳雄などに加えて加藤清史郎君なんかも出演)を集めまくっているし、なんでか「LAST」を強調した宣伝をやっていた。最後は勝新夫人、中村玉緒までPRに担ぎ出していた。
まあジャニタレを起用した時点で、どんな過去の名作も大半が悪く上書きされて終わってしまうので、結果的に「LAST」であることには間違いはないのですが・・・
ストーリーは、2時間以上もあって、はっきり言って緩慢極まりなし。いいところが見つかりませんでした。
阪本監督のインタビューが、本編の前後にありましたが、「リアリティを追求したため、殺陣の切れのよさを封印した。だから足場の悪い雪のシーンを選んだ・・・」なんてことを語っていましたが、「座頭市」から居合の殺陣のキレの良さを取ってしまったら、いったい何が残るのでしょう。市は、やはり悲しき不死身の孤高のヒーローでしょう。あえて言うならば、阪本さんを使わないで、TV局あがりの人に監督させておけば、もっとわかりやすい娯楽になっていたという感じです。
まあ香取君は、あれだけ「不買」運動がおこった「こち亀」をまたやるようだし、TV局が出番を担保してくれている以上は、今後もこういう作品に出合えるはずですね。
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★香取版
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★勝新渾身の一作。これを観るべし。
日本映画チャンネルでは、角川映画の懐かしい作品をオンエアしているのは、良いと思うのだが「犬神家の一族」「里見八犬伝」「復活の日」にしてもハイビジョン・マスターとは言い難いクオリティなのが残念。ホント、角川映画はHDやブルーレイに対する取り組み意識が希薄なのが気にかかる。
そんな中、「座頭市 THE LAST」をやっていたので、チェックした。過去、何度かブログでジャニーズタレントによる邦画エクスプロイテーションについて書いてきましたが、この作品もキムタク版の「宇宙戦艦ヤマト」と並び、作ってはいけなかった作品の1本でしょう。
しかしながら、阪本順治(「KT」「顔」とかいい作品あり)という硬派な監督がこんなTV局映画(CX、世界の亀山ブランド・・・)に駆り出される今の邦画の状況は、商業主義が跋扈していて、本来の活躍の場(まともに硬派な映画を作ったら、ミニシアターあたりで公開するしかない)を奪われているのでしょう。でも「座頭市」なら、アプローチをうまく変えれば、斬新な作品が作れるチャンスはあったはず。勝新「座頭市」のファンである私は、最初は北野武の「座頭市」は、???だったが、のちに殺陣の斬新なところや笑いと音楽の融合など、良くできた作品だと認めるに至った。監督がうまく料理すれば、それなりの作品になる題材なのだ。
今回なら、今ハリウッドで流行りの"Prequel"(前史)=若き頃の座頭市がなぜ居合斬の達人になったかに徹して、CGをフルに駆使したアクション全開バリバリの1本にすれば面白いのに・・・なんて考えていましたが。どうも予告編を観たときから香取慎吾の殺陣のキレが悪く、どうもアクションにフォーカスするんじゃなくて、CX=東宝お得意の「泣き」路線に流れていきそうな不安感を覚え、それを担保するかのように、異常にサブキャストに有名俳優やら話題のキャスト(仲代達矢、倍賞千恵子、反町隆史、中村勘三郎、原田芳雄などに加えて加藤清史郎君なんかも出演)を集めまくっているし、なんでか「LAST」を強調した宣伝をやっていた。最後は勝新夫人、中村玉緒までPRに担ぎ出していた。
まあジャニタレを起用した時点で、どんな過去の名作も大半が悪く上書きされて終わってしまうので、結果的に「LAST」であることには間違いはないのですが・・・
ストーリーは、2時間以上もあって、はっきり言って緩慢極まりなし。いいところが見つかりませんでした。
阪本監督のインタビューが、本編の前後にありましたが、「リアリティを追求したため、殺陣の切れのよさを封印した。だから足場の悪い雪のシーンを選んだ・・・」なんてことを語っていましたが、「座頭市」から居合の殺陣のキレの良さを取ってしまったら、いったい何が残るのでしょう。市は、やはり悲しき不死身の孤高のヒーローでしょう。あえて言うならば、阪本さんを使わないで、TV局あがりの人に監督させておけば、もっとわかりやすい娯楽になっていたという感じです。
まあ香取君は、あれだけ「不買」運動がおこった「こち亀」をまたやるようだし、TV局が出番を担保してくれている以上は、今後もこういう作品に出合えるはずですね。
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★勝新渾身の一作。これを観るべし。
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