今日は「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」の初日ということで、歴代シリーズファンなので劇場に足を運んだ。前作は実写映画としては、超メガヒットの大記録を打ち立てた。今回は7年ぶりの劇場新作、まあその間に“スピンオフ”という亜流作品が劇場とテレビで製作されて、その流れからして、もう2度と続編はないのかな・・・と思っていたら久しぶりの公開。でも前作ほどの異常な盛り上がりは感じなかった。チケット売り場に長い列もなく(みんなネットでチケットを買う時代になったのかな?)、なぜだろうと不思議に思った。テレビ放映から数えて13年。まあひと世代回っていることになるので、だいぶ出演者も年を取り、お亡くなりになった俳優もいるから、ファン離れはあっただろう。もちろんスピンオフの内容がファン離れに拍車をかけたということもあるかもしれない。なぜなら少しばかり製作意図に安易さを感じ、職人的な作りが売りのこのシリーズが、商業的な匂いを持たせてしまったという感覚を古いファンは持ったに違いない。特に「容疑者 室井慎次」以降は、本作の持つ明るさとキャリアvs.所轄の闘争というテーマを大きく捻じ曲げてしまった、実験的な映画だったかもしれない。
もし今、劇場版を作るなら、「1」と「2」の間にあたる「潜水艦事件」をテーマにした題材しかないと思っていた。以前にも書いたが、現実的に地方に飛ばされた室井にキャリア復活の芽はなく、7年後の湾岸署の設定も少し唐突だからだ。ならば青島と室井のもう一つのストーリーを描くのがいいのではないかという私の個人的な思い。
製作側の興行的なビジネスサイドの悩みがあったのかどうか、小栗旬や伊藤淳史などの新キャラ、内田有紀の再登場などの登場人物のリフレッシュでカバーしようとした部分も否定できないが、ディテール重視のこのシリーズは、唐突なキャラクターの登場をそんなに好まないから、ストーリーの中心におくのは少し難しいだろう。
もうひとつのポイントは製作側から東宝を外したこと。この意味は何だったのだろうか。おそらくは、東宝の儲け過ぎ(興行主側としての収入に加えて、製作側としての収入をゲインすること)に対するフジテレビの強い思いがあったのかもしれない。映画は今のテレビ局にとって貴重な放送外収入となっている。しかしながらキー局がついていたからといって、すべてがヒットする時代は終わったとみる。先日の「座頭市」しかり。だからこそ、純利益を1円でも多く確保したかったのだろうか。今後の「製作委員会方式」に対するTV局サイドのメッセージとなるのかどうか。
作品自体は、シリーズを見続けているファンにとっては、少し残念な結果かもしれない。細かいディテールは今回かなり雑になり、7年のブランクが各キャラクターのつながりや個性を薄めさせてしまっていた。
このシリーズのベースとなる、キャリア vs.所轄という対立構図に、今回、小栗旬を仲介役的な立場で登場させているが、彼の設定も実に分かりにくい。室井さんなんて、ただのおまけ程度の扱い・・・偉くなったら捜査もできないと、最後はぼやく。これが青島と室井の「約束」の結末。きわめて現実的。
さて「ヤツら」は、歴代、青島刑事が逮捕してきた面々だが・・・彼らも年を取り過ぎた。
結果、同窓会的な、きわめて総花的な展開なり、結末にカタルシスを感じ得ない流れになってしまった。
このシリーズの良いところは、「事件に大きいも小さいもない」ところで、それぞれの事件が、それなりに現実味を持っていたところ。今回は少し、「ダイ・ハード」的な荒唐無稽さを追い求めていたように思う。
今回、CXでは歴代シリーズを土曜日に再放送しているが、ならば、2時間のドラマで係長になった青島と湾岸署をテーマにした内容で、公開直前にオンエアしておけばよかったと思う。人物関係のディテールを少し見せ込んだ方が良かった。今回初登場のキャラが多く、かつレギュラーだった新城管理官や雪乃さんは出番なし。とくれば、話が少し大風呂敷になるのは仕方ないか。
再放送を観た人の声、「昔はやっぱり面白かったね」というのは、正直なところだろう。
さて本編前の予告編は、キムタクの「宇宙戦艦ヤマト」に「SP」「海猿」の劇場版とまあよく見るメテセィアミックスの面々。ヤマトは、この予告編が、いちばん「いいところ」だけを集めて見せているかの内容。これで全編作れれば、多少は期待できるが、それは無理だろう。要は観ている側が演じている俳優がだれかまったく関心をもたないくらいストーリーやVFX、メカに引き込まれればいい作品になるが、おそらく製作費の問題で、予告編ではあんまり見せない人物描写が多くなって幻滅・・・となる、のは仕方ないところか。
もし今、劇場版を作るなら、「1」と「2」の間にあたる「潜水艦事件」をテーマにした題材しかないと思っていた。以前にも書いたが、現実的に地方に飛ばされた室井にキャリア復活の芽はなく、7年後の湾岸署の設定も少し唐突だからだ。ならば青島と室井のもう一つのストーリーを描くのがいいのではないかという私の個人的な思い。
製作側の興行的なビジネスサイドの悩みがあったのかどうか、小栗旬や伊藤淳史などの新キャラ、内田有紀の再登場などの登場人物のリフレッシュでカバーしようとした部分も否定できないが、ディテール重視のこのシリーズは、唐突なキャラクターの登場をそんなに好まないから、ストーリーの中心におくのは少し難しいだろう。
もうひとつのポイントは製作側から東宝を外したこと。この意味は何だったのだろうか。おそらくは、東宝の儲け過ぎ(興行主側としての収入に加えて、製作側としての収入をゲインすること)に対するフジテレビの強い思いがあったのかもしれない。映画は今のテレビ局にとって貴重な放送外収入となっている。しかしながらキー局がついていたからといって、すべてがヒットする時代は終わったとみる。先日の「座頭市」しかり。だからこそ、純利益を1円でも多く確保したかったのだろうか。今後の「製作委員会方式」に対するTV局サイドのメッセージとなるのかどうか。
作品自体は、シリーズを見続けているファンにとっては、少し残念な結果かもしれない。細かいディテールは今回かなり雑になり、7年のブランクが各キャラクターのつながりや個性を薄めさせてしまっていた。
このシリーズのベースとなる、キャリア vs.所轄という対立構図に、今回、小栗旬を仲介役的な立場で登場させているが、彼の設定も実に分かりにくい。室井さんなんて、ただのおまけ程度の扱い・・・偉くなったら捜査もできないと、最後はぼやく。これが青島と室井の「約束」の結末。きわめて現実的。
さて「ヤツら」は、歴代、青島刑事が逮捕してきた面々だが・・・彼らも年を取り過ぎた。
結果、同窓会的な、きわめて総花的な展開なり、結末にカタルシスを感じ得ない流れになってしまった。
このシリーズの良いところは、「事件に大きいも小さいもない」ところで、それぞれの事件が、それなりに現実味を持っていたところ。今回は少し、「ダイ・ハード」的な荒唐無稽さを追い求めていたように思う。
今回、CXでは歴代シリーズを土曜日に再放送しているが、ならば、2時間のドラマで係長になった青島と湾岸署をテーマにした内容で、公開直前にオンエアしておけばよかったと思う。人物関係のディテールを少し見せ込んだ方が良かった。今回初登場のキャラが多く、かつレギュラーだった新城管理官や雪乃さんは出番なし。とくれば、話が少し大風呂敷になるのは仕方ないか。
再放送を観た人の声、「昔はやっぱり面白かったね」というのは、正直なところだろう。
さて本編前の予告編は、キムタクの「宇宙戦艦ヤマト」に「SP」「海猿」の劇場版とまあよく見るメテセィアミックスの面々。ヤマトは、この予告編が、いちばん「いいところ」だけを集めて見せているかの内容。これで全編作れれば、多少は期待できるが、それは無理だろう。要は観ている側が演じている俳優がだれかまったく関心をもたないくらいストーリーやVFX、メカに引き込まれればいい作品になるが、おそらく製作費の問題で、予告編ではあんまり見せない人物描写が多くなって幻滅・・・となる、のは仕方ないところか。
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