過去の日記でも書いた記憶があるかもしれない・・・けれどTVで放映されているとついつい観てしまうのがこの作品。何度観ても飽きないのはなぜだろう。

「目撃」
監督・主演:クリント・イーストウッド
共演:ジーン・ハックマン、エド・ハリス、ローラ・リニー他

合衆国大統領の殺人現場を目撃した盗みのプロの孤独な闘いを描いたサスペンスで、派手なアクションは少ないが、テンポの良い心理戦。追う者、追われる者の攻守逆転がとても痛快で観ていて飽きないのが、この作品のポイントだろう。

大統領(ジーン・ハックマン)が殺人を犯す、それも自分の最も信頼する後見人の妻だというところの発想がユニーク。こういう事件が起こると、周囲は事実を隠ぺいするという規定の流れの中で、巻き込まれた主人公の孤独な反撃が面白い。自分が正しい証言をしても、だれも信じてくれないだろうという予測で、一旦は海外に逃れる事を考えるのだが、“漢気”がそれを許すまじとなるあたりに、骨太ダーティ・ハリーなんかと彷彿とさせてくれる。
反撃という手法としては、「F/X 引き裂かれたトリック」にも通ずるものがある。共通点は自分の特技(変装やSFXのギミックなど)を駆使して、相手に挑んでいくところ。相手がまんまとそれに引っ掛かり、どんどん追い込まれていくところは、主人公への感情移入のピークになる。

刑事役のエド・ハリスも渋くて中々いい。娘に恋してしまうのだが、意外と父親のイーストウッドは彼に優しいのだ。もう一人渋いのは大統領警護官役のスコット・グレン。硬派なのに事件隠ぺいに加担させられて、最後は贖罪の気持からか自ら命を絶つ。彼は「レッド・オクトーバーを追え!」のUS側の潜水艦艦長役や「羊たちの沈黙」の主人公の上司役が印象的。

イーストウッド作品で、何度でも観てしまうのは「ダーティ・ハリー2」と「目撃」がTOP2かな。

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