今週末の日曜日は“伝統”の早明戦。
今年は明治は吉田新監督のもと、順調な滑り出しを見せていた。
特に新人戦は、有望な1年生が目を見張る活躍を魅せて、今後の期待を膨らましてくれた。
しかし・・・いつからだろうか。失速のターニング・ポイントがやってくる。自分なりに考えてみた。
まずはシーズン途中での、Wキャプテン制の導入。
金沢君のパフォーマンスが悪かったのか、西原君の強いリーダーシップによる主張があったのか・・・「One For All, All For One」のラグビーは、チームワークが極めて大切だ。このキャプテンの交代劇で、チームワークに乱れが起きたのではないかという推測。
そして夏合宿。シーズン前のテクニカルな部分の仕上げとフィットネスの強化で最も大切な時期。ここでスコッド制という合宿組と居残り組に分けるという戦略を取った。これが本当に良かったのだろうか。
学生ラグビーは、もちろん有望な素材を集めれば一定の戦力にはなるけれど、最後はマインドであり、選手たちが自ら考えることができるかどうか、にかかっている。それを支えるのはやはりチームプレーの精神だと思う。

公式戦が始まり、明らかにFWのセットプレーに弱点があるということが露見された。ただスクラムならまだしもラインアウトは練習により、カバーできるはず。しかし改善や進歩が見られないまま、後半に突入し、チームは崩壊しているかの様相を呈するに至る。
それが一定の成果を見せていたジュニアチームにまで影響し、弱体化の様相を見せる事になる。

暑いマインドを持ったフルタイムの監督とコーチ陣。フィットネストレーナーの導入による80分戦える体作り。優秀な1年生の大量入部。環境的には悪くないはずだった。

なぜだろう・・・これはすべてスタッフ側の問題では片づけられないだろう。おそらくここ10年くらい、巣食ってしまった学生側の闇みたいなものではないか。先輩・後輩の軋轢や優秀な下級生への圧力・・・推測するに色々あるのだろう。スタッフは、思い切った人材の起用は必須だ。あとは15人をまとめるのはキャプテン、自分以外の14人を信じるのは各選手たち。基本的なことだけど、どこか大事なところに穴があいてしまっているのだろうと思う。

吉田新監督は、1年目で「生みの苦しみ」を味わっている。自慢のFWの劣化、どんなラグビーをしたいのか明確なカラーが打ち出せないでいるチーム・・・果たして今年苦しんだ教訓は来年に活きてくるのだろうか。

明治は、かつて常勝軍団だった。巨人のV9みたいな感じだろう。ファンはそんな記憶を忘れて、長い目で見てあげるべきだ。ここ数年、指導者交代論が支配し、負ければ監督批判に終始する。しかし戦っているのは、同レベルの学生たち。彼らが自ら考えてやるしかないだろう。グラウンドに出たら、監督は何も指示は飛ばせないのだから。

というわけで、春から夏はとても楽しいシーズンを過ごし、秋から冬はとても辛いシーズンを応援することになったわけだけれども、学生たちはあきらめないで頑張ってほしい。