個人的にホラー、サスペンス、スプラッター系のジャンルも好んで観ます。とりわけイタリアン・ホラーはかなり好きで、ダリオ・アルジェント監督の『サスペリア』に中学時代影響を受けて、その後ルチオ・フルチ監督の『サンゲリア』などのゾンビ系にも染まって、最近は『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督のニュージーランド時代の傑作『ブレインデッド』まで一通り、観てきました。
そんな中、思い出の一作、アルジェント監督の『インフェルノ』がDVDで発売されます。内容的には『サスペリア』の続編的なイメージの“魔女”物ホラー。当時はもちろんこれが三部作の真ん中に位置していることなど、全く知らず。近年、3作目が製作されるということで、やっとこの作品の本来のポジショニングを理解した次第です。

インフェルノ









舞台は、ニューヨーク。若い女流詩人のローズは、骨董屋で手に入れた「三母神」という古書の記述から、自分が住んでいる古いゴシック建築のアパートに強い興味を持つ。「三母神」は、何世紀か前に建築家で錬金術師のバレリが書いた日記で、彼は3人の魔女のために3つの館を建てたという。“ため息の母”はドイツに、“涙の母”はローマに、“暗黒の母”はニューヨークに、それぞれ館があり、ニューヨークの館に今ローズが住んでいるらしいのだ。ローズはこの事実をローマで音楽を学んでいる弟マークに手紙で知らせた。しかし、その後ローズは、何者かに首を切断されて惨殺される。急いでニューヨークに駆けつけたマークだが、本に関わった人物が彼の身辺で次々と殺されていく。やがて、彼は本の中にある「第3の鍵は君の靴底の下に」というキーワードを解き、床を掘り起こして秘密の通路を発見する。その行く手に待ち受けていたものは-----。

最新作であり完結篇の『LA TERZA MADRE』(Mothers of Tears)が近日公開される予定。
いわゆる本作で出てくる「三母神」のうち“ため息の母”はドイツにいるということなので、これが『サスペリア』の舞台がドイツになっていることと符号している。よって最新作は、必然的にローマが舞台となるはずだ。

本作は、『サスペリア』の後、20世紀FOXの資本提供のもとハリウッド作品として作られた異色作で権利はFOXが保有していて長らくDVD化が待たれていた作品だ。

小生は、恥ずかしながらこのDVD化には若干関わっていて、発売を推進した立場にある。USではDVD化されていたが、今回のインターナショナルでのDVD発売に手を上げた国は、イタリアと日本だけ。しかも英語音声の音源が見つからないなどの事情もあったが、若干の発売日の遅れを我慢して音源を見つけ出して、英語/イタリア語の音声をなんとか入れることができた。

このタイトルの発売を心待ちにしていてくれたファンの方が、思いのほか多数いらっしゃって本当にうれしい限りである。