
1.試合結果
■全国大学選手権大会(準決勝)
2.コメント
今年の準決勝はTV観戦でした。早稲田と明治が勝って、決勝は"早明戦"ふたたび・・・となりました。以下、簡単なコメントです。■明治 vs.京都産業(観衆29,805人)はこちら
■早稲田 vs.帝京(観衆27,131人)
双方が短いフェーズでのトライを取り合って帝京が7点リード、ここから早稲田がPGとトライを重ねて後半23分までに17点差まで広げる。早稲田のメンバー交代などがあった後、帝京が1トライ返して10点差、残り8分近くあって帝京にも何度かチャンスがあったものの拙攻と早稲田の好守もあってこのままノーサイドでした。対抗戦は接点で帝京が優勢、外国人選手を中心にアタックとボール争奪で上回っていたが、このゲームは早稲田のクイックなボール処理で接点への集散をうまく回避していたのが効果的に見えた。矢崎君の復帰、キッキングゲームの活用も得点源になった。
TVで観ていて、なぜかいまひとつスイングしないというかノレなかったゲーム。「2秒、2秒」を連呼しすぎて少し辟易してしまった実況のせいかな。それとも割とフェーズの少ないトライが多く期待していたディフェンスのスリリングな攻防が無かったことが原因か。個人的には対抗戦の早稲田 vs.帝京の方が面白かったし、早稲田のゲームでみたら準々決勝の天理戦や対抗戦の明治戦の方がスリリングだった。帝京のゲームでみても3回戦の東洋大戦や対抗戦の明治戦の方が面白かった。見立ては難しいのだが、帝京が選手権に入ってもセットピースの脆弱性を十分に解消できていなかったこと、強度が試されるべき準々決勝の筑波戦が相手の怪我アクシデントなどによってワンサイドに終わったまま正月を迎えたということも影響しているのか。
帝京は2018-2020年度の3年間優勝を逃して、重いFW・強いFWに注力・回帰してここから4連覇。今季は主力の卒業もあり要のFWに不安材料が残ったままシーズンを過ごした印象。春のシーズンはU20などに選手をあまり出さずにチームビルディングにフォーカスしているように思えた。絶対王者としてのベースの強さはあったものの絶対的な強さをあまり感じさせることができなかった1年だったと思う。ただ帝京がラグビーをやる環境としては最も良いところであるのは変わらないと思うので、来年以降はまた反転攻勢してくるでしょう。私はジュニア選手権や練習試合などで帝京のメンバーの学年や出身校などをチェックすることがあってホームページをたまに見るのですが、部員の約80%が「医療技術学部 スポーツ医療学科」に所属しているのがわかります。その中には「スポーツ医療学科 トップアスリートコース」というスポーツ推薦者専用コースがあり、ホームページでラグビー部の写真が使われていることからも多くの選手はおそらくこの対象になっているのではと想像できます。コンセプトは「本コースはスポーツ推薦者専用で、これまで取り組んできた競技についてさらに深く学び、より技術面の向上をめざす人のためのコースです。入学後は講義や実習などと両立をしながら、自身の競技するスポーツに力を注いでいきます。」とのことなのでスポーツ中心の学生生活が約束されているとも言えます。「医療技術学部 スポーツ医療学科」が創設されたのは2007年、「スポーツ医療学科 トップアスリートコース」が創設されたのは翌2008年、帝京の連覇が始まったのが2009年度。直近16年で13回選手権優勝という驚異とも言える実績ですから、このコースが帝京の強さの土台の要因のひとつとなっていることは間違いなさそうですね。ここに生活改善や意識改革、食事管理やリクルーティング強化などが加わってくるわけです。"優勝必是"のチームですから、弱点だったところは徹底的に補強してくるので来年以降も強いことには変わりはないはずです。
■観客動員(2試合目)
・2025年度 : 29,805人
・2024年度 : 27,691人
・2023年度 : 19,745人
出場校が昨年と同じチームで今年は2,000人ほど増えています。
3. メディア・レビュー
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コメント
コメント一覧 (5)
帝京のラグビー環境については、「高校までラグビー中心でやってきて大学も勉学よりはラグビーに重点を置いてやりたい、卒業後もライフワークとしてラグビーを考えている」という選手には選択肢として十分魅力的なのだと思います。
もちろん、まだ未成年ですから近親者の意向もあるでしょうし、プレーヤー人生を終えた後のライフプランもある程度想定しておかなければなりません。
今回の花園プレーヤーの進路先でも帝京はFWの大型補強を意識した人選ですね。優勝を逃して欠けている部分を分析して早期にリクープする意図でしょう。これに毎年他校は抗っていくのは大変ですが、少しずつ牙城を崩していくことで大学ラグビーを盛り上げていってほしいと思います。
帝京ラグビー部の詳細な分析、大変面白く拝読しました。医学部と連携して体力強化したり、食品メーカーなどとのタイアップで栄養補給に注力したりしていることは知っていましたが、ここまで大学の手厚いサポートがあるとは驚きです。
数年前の選手権決勝で、帝京選手の肢体を見て、これは勝てないなと直感したことがありました。強くて速い。鋼の肉体で相手の体の芯をぶち壊しそうな迫力を感じたものです。このフィジカルと80分間の集中力が帝京ラグビーの強さの源泉でしょう。
素人判断ですが、今季の不振は首脳陣と選手の相互信頼の関係に変化があったのではないかと愚考しています。大町主将の温存に象徴される不和があったのではないでしょうか。特にけがをしていたわけでもなく、対抗戦でも十分活躍していたように見えました。
帝京のお家芸でもある鉄壁のディフェンスに陰りが見られました。防御に力を割くのは攻撃以上に大変です。帝京の猛者たちでもここで消耗すれば、体力はともかく気力が減退します。
勝ちすぎの感があっただけに、しばらくは低迷してほしいのが偽らざる思いですが、連覇が途切れたことで、また新たなモチベーションが生まれてくるでしょう。
いつも思慮と示唆に富んだ投稿を楽しく拝読させていただいております。
帝京大学の部運営は体育会運動部の枠を超えて大学の事業としてプロラグビー選手の養成を行っているように思います。
それではカテゴリーが違うのでは?と言うのが正直な感想ですが大学当局がそれを是としている以上文句の付けようがない。
授業も岩出さんが指導するコマが中心で練習時間の確保がしやすく、学業優先(当たり前ですが)で練習時間が限られる明治とは大きな差があります。
スポーツ推薦の特待生は授業料だけでなく寮費や食費も無償と聞きます。
最良の練習環境で経済的な負担も少なければ親御さんとしては行かせたいのは当たり前。
言い方が悪いですがそれは反則だろうと言うのが偽らざる気持ちです。
文句ばかり言っても詮無いことなので、明治を含む他大学の当事者は様々な創意工夫に大学当局も協力を得ながら今後も打倒帝京を目指して欲しいです。
左様な意味で今年の対抗戦の明治の勝利、先日の選手権準決勝の早稲田の勝利は価値があると思います。
帝京の強さについては、くまちゃんのご紹介でなるほど思わされますね。
マネジメントの世界ですね。
帝京早稲田戦、改めてみますと、早稲田はスクラムで押すというより相手反則をとるコツでも研究してるのでしょうか
スクラムはまた回るのか、判定はレフリーのマターなんですね。
明治もハイパントを多用、効果的でしたが
ハイボールの落下周辺でのボール確保戦は、今度はよりはげしくなるでしょうね。
早稲田の空中でのタックルは、シンビンにしてほしいものです。
伊藤くんが「いくつかオプションを用意したが、使わずに勝てましたた(京産大戦)」だったそうですが、油断はできない、確実にできることが前提。
帝京の三つのトライは、タテに走って、意外とディフェンスを突破できてました。
明治も伊藤くんの仕掛けで��平くん、��東君、��竹之下くんがまっすぐ出たり、一方で大外に振るようなパターンがあるかもしれません。そのほうが伊藤くんの足の負担を軽減できるか思います。
平くんが「ゲームではみんな生きていてほしい、死んだひとがいないようにしたい」なるほどですね。
激闘、最高の早明決勝戦、期待してます。