この時期は、ラグビーネタが少なく、かつてはブログを休眠していた時期もありましたが、しばらく映画やその他のことをまとめたいと思います。
今回は、第二四半期に観た映画/Blu-ray,DVDを簡単にまとめます。個人的な評価は、★が5個で満点です。

ゲット・アウト


監督 : ジョーダン・ピール
出演 : ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ
評価 : ★★★★★
黒人の主人公が白人のガールフレンドの実家を訪れた際に巻き込まれる恐怖の体験を描いた"新感覚"のサスペンス・スリラー。白人ばかりに囲まれて好奇の視線にさらされる流れは、人種差別問題を反映した話かと思いきや、一ひねりあって予想外の逆説的な展開が用意されている。オープニングからしっかりとストーリーを追っていきたい映画です。こういう"考える"作品は大歓迎です。

スイス・アーミー・マン


監督 : ダニエル・シュナイナート、ダニエル・クワン
出演 : ポール・ダノ、ダニエル・ラドクリフ
評価 : ★★★★
早稲田松竹で、「ゲット・アウト」との二本立てでやっていた作品。これが無ければ、出会うことも無かった1本だったかもしれません。スウェーデン/アメリカの合作。
「ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフが"多機能な"死体の役で怪演。タイトルの「スイス・アーミー・マン」は、多機能・万能のスイス・アーミー・ナイフからきていて、ダニエル・ラドクリフの死体が五徳ナイフのごとく多機能に活躍する奇想天外なアドベンチャーである。無人島で遭難した主人公が、漂着した死体の多機能さを生かして脱出を図る。やがて死体と芽生えた友情を通じて、自分の今までの人生を見つめ直していくドラマがしっかりとベースにあって、何とも言えない余韻の残るラストが待っています。

アウトレイジ 最終章


監督 : 北野武
出演 : ビートたけし、西田敏行
評価 : ★★
無理して作った感が強い第3作。なので色んな映画の要素を引っ張ってきて、つぎはぎにしてストーリーを作った印象です。ベースとなっているのは、「ソナチネ」。そこに「ゴッドファーザー PART�供廚離咼函爾良�讐劇的要素と「シン・シティ」の男たちの刹那的な生き方を足して、あとはVシネ的なバイオレンスをトッピング。このジャンルの北野作品としては、そろそろ打ち止めにしてよいかと思います。

ベイビー・ドライバー


監督 : エドガー・ライト
出演 : アンセル・エルゴート、ケヴィン・スペイシー、ジェイミー・フォックス
評価 : ★★★★
ウォルター・ヒル監督の名作『ザ・ドライバー』にオマージュを捧げた作品というべきか。主人公が絶えず聴いているiPodの曲がBGMとなり、そのビートに合わせて全てのアクションが展開していく斬新な演出(allcinemaより)とあるように、作品はライトでポップ。予備知識など無く、気軽に楽しめる作品だ。ライアン・ゴズリングの『ドライヴ』を一瞬オーバーラップするのだが、『ドライヴ』ほどの緊迫感は無く、娯楽に徹した1本になっています。

マザー!


監督 : ダーレン・アロノフスキー
出演 : ジェニファー・ローレンス、ハビエル・バルデム、エド・ハリス、ミシェル・ファイファー
評価 : ★★
『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督作。いろいろあって日本公開が中止になった作品。この作品、TSUTAYAで借りてきてゴールデンウィーク最後の日に観たのが失敗。とても後味が悪かったのを覚えています。ある意味で宗教的な作品なのですが、逆説的に考えるとハリウッドは中々一般には受けないだろうこの作品を作る懐の深さみたいなものがあるのだろうと思いました。変な意味で心に残るかもしれない1本です。

終わった人

終わった人
監督 : 中田秀夫
出演 : 舘ひろし、黒木瞳、広末涼子
評価 : ★
完成披露試写会で鑑賞。内館牧子さんのベストセラーを映画化。原作よりは、コメディテイストを意識して作られた作品で、監督は『リング』の中田秀夫。なんだろう、このミスマッチ感。
定年退職後の人生の機微を描いた作品だが、残念ながらリアリティ不足。年金もしっかり支給される主人公に悲哀は感じない。訪れる失敗は、自業自得的なものばかり。唯一良かったのが、主人公の母校のラグビーの試合のシークエンス。ここがいちばんリアルでした。演じた皆さんに拍手です。東映の映画ならではというか、ごった煮の群像劇が入り混じっていたのと、シニアターゲットにして笑いを取ろうとしたシーンが空回りしていて、中途半端な作りが際立った1本でした。