逃げ恥
・オリコン2017年上半期 映像ソフトマーケットレポート、総売上金額が前年比91%の1,052億円
去年の映画の興行が『シン・ゴジラ』あり、『君の名は。』ありで最高益だったのは既報の通り。
業績に貢献した作品がソフト化されるのは、紳士協定が破れているとはいえ半年後を目安とすれば、今年はその恩恵にあずかれる年である。
とはいえ、実際のところは音楽が牽引しつつも、前年割れ。ただし、7月以降発売の『君の名は。』の売り上げで年間では十分帳尻を合わせるだろう。
もう洋画とか邦画の時代ではない。音楽とアニメが軸、そこにスマッシュヒットの作品があるかどうかの話だ。
今年、注目すべきは、『逃げるは恥だが役に立つ』のソフトの売り上げである。Blu-ray/DVD BOX合わせて、18.9億円という巨額のヒットとなっている。TBSとしては笑いが止まらないはずだ。
ちなみに私の前職の会社の総売り上げが21.9億円。洋画スタジオは、新作と旧作含めて千タイトル以上からなる売り上げをコツコツと集めて、この数字である。『逃げるは恥だが役に立つ』1タイトルで、私の前職の会社の売り上げの86%を占めてしまう。なんだかね〜。
もはや"キラー・コンテンツ"の定義が完全に変わっている。
洋画スタジオの数千タイトルの固定資産と流通経費の無駄を考えれば、『逃げるは恥だが役に立つ』は2つのアイテム(SKU)だけで売り上げを作るのだから、恐ろしく効率的。売上以上に利益率でも圧倒的に差があるのは目に見えている。
さあどうする。デジタル路線を更に強化してHuluやNet Flixに与するのか。でもそこに未来はあるのか?
洋画の正念場はまだ続きそうである。
■"逃げ恥"のBD/DVD BOX