must win

明大・小村HC、今季限りで退任へ「一つの区切りだと判断した」
サンスポの記事より。
 明大ラグビー部の小村淳ヘッドコーチ(HC、46)が今季限りで退任することが13日、明らかになった。明大は大学選手権3回戦(11日、花園)で京産大に22−26と敗れてシーズンを終えていた。
 明大出身の同HCは、現役時代は神戸製鋼でFLとしてプレー。日本代表では4キャップを獲得した。引退後はトップリーグ(TL)のキヤノンなどでコーチを務め、丹羽政彦監督が就任した2013年に明大HCに就任した。同HCはサンケイスポーツの取材に「4年(シーズン)を一つの区切りだと判断した。指導する環境の難しさもあった」と説明した。

小村さんが退任される模様である。
4年間、大変お疲れさまでした。2000年代の暗黒時代の長いトンネルを2009年からの吉田監督〜丹羽監督の指揮下で何とか脱却してチームとしての安定感は確実に上がっているし、小村さんの貢献も大きかったと思います。
帝京、東海、筑波など現在の大学ラグビーにおいて選手権の上位を争う大学の指導陣は、圧倒的に長期政権が多い。最初の長い長い苦労を経て、途中凸凹しながらも、ようやく結実して強い安定感を築いてきたイメージがそこにはある。
明治を含めた伝統校と呼ばれる大学の場合、指導陣は、2-4年くらいの複数年契約が多いと思われるが、毎年"対抗戦一位"&"大学日本一"を掲げなければならない環境下に置かれるので、実質的には「単年度契約による成果主義」といっても良いのかもしれない。
もちろん明治は、毎年、"対抗戦一位"&"大学日本一"を掲げることを達成可能にするべく多くの優秀な学生を入部させているのだから、目標設定自体は間違っていない。
明治も、2009年以降の8年間で、2010年/2011年/2012年/2014年/2015年/2016年と対抗戦1位を決めるステージ(2010年は早稲田戦、それ以外は帝京戦)まではチーム力を仕上げてきているのは事実なのだが、その先の壁を越えられないまま、対抗戦同率1位2回、選手権ベスト4入り3回と物足りない結果に終わっている。
なぜ、そこでチーム力が停滞してしまっているのか、今一度、客観的に精査して対策を打ってもらいたい。
前述で「単年度成果主義」と書いたが、毎年毎年、チームとして前年と違った目標(例えば今年なら"Must Win")を掲げるのもどうかと思う。指導者側からの立場から考えても、最初に実績が残せれば目標自体は固定化されて良いのだが、そうでないと年度を経るごとに、単年度の目標設定がどうしてもブレたり、曖昧にならざるをえない。自身の契約年度の更新などと重なるとなおさらだ。今年の丹羽さんの苦労がコメントにも表れていたように思える。
チーム強化は難しい。バランスのとれたリクルーティング、優秀な指導者の獲得、S&Cやメンタル・カウンセリング、トレーナー、食事メニューなどのスタッフの配置、グラウンドなど練習環境の整備、勉強とスポーツのバランスなど、いろんなファクターが重なってチームは強化される。どれも重要で、何かが欠けるとアンバランスになってしまいそう。
"Must Win"もいいけど、来年は、結果的に言葉遊びにならないような目標を設定してみてください。個人的には言葉が長くても良いと思います。
素人の私が考えるには、「近年のラグビー標準に対応したセットピースやブレイクダウン、リスタートプレーで学生随一のチームを作り、FW/BK一体のラグビースタイルを目指しながら、来るW杯へ代表選手として召集される人材を送り出すべくチームビルディングします」くらいのことは言ってほしいな。もうそこには、「重戦車」とか「フォワード」のようなワードはいらないのではないかと思います。
話は変わりますが、J SPORTSの高校ラグビーの特集か何かで、明大中野の八幡山での練習風景が出ていました。夜間照明を使っていましたね。番組取材用なのか、恒常的に使っているのかわかりませんが。
物理的な練習環境の整備、練習時間の確保はやはり大事ですね。