対抗戦
11月6日が明治 vs.慶應の"定期戦"。もう「文化の日」とかは関係ないみたいです。
個人的な事情ですが、家族が入院・手術をすることになり今週末から実家に帰ります。
良い結果になれば東京に戻ってこられるし、良くなければ東京と実家を行ったり来たりです。
なので、しばらくブログをお休みするかもしれませんので、ご容赦ください。
そんな事情なので、明治 vs.慶應の"定期戦"プレビューを書いておきたいと思います。
明治ファンは、何となく慶應との試合をネガティブに捉える傾向があります。それは、明治が強い時でも慶應に足元をすくわれたり、2000年以降の明治"暗黒時代"の敗戦の連続が記憶に残っているからかもしれません。
明治の"暗黒時代"は、97年の「寺西事件」から始まりますが、まだチーム力があった故に何とか97年-98年の対抗戦は、持ちこたえます。しかしながら選手権の優勝は逃して(2年とも準優勝)、北島御大が亡くなった96年を最後に、20年も選手権優勝から遠ざかることになります。
慶應に本格的に勝てなくなったのは、99年から。「寺西事件」以後のOBによる「集団指導体制」もこの年からなくなり、チームが本格的に混迷を極める始まりとなります。
それでも99年は、まだチャンスがあった年です。川上・阮・斎藤の学生屈指の強い第三列を擁していたのに、怪我人などの影響で対抗戦の戦績が悪かったため、選手権の組み合わせで、ベスト8で関東学院と当たってしまい惜敗します。2001年の松原主将の時も同じ流れ。正月越えができなくなる始まりです。
結局のところ慶應に勝っておけば、組み合わせも変わって、選手権の結果も変わっていた時代だったのかもしれません。
明治の弱体化は着実に進み、1999-2009年まで慶應に対して1勝9敗1分け。明治の暗黒時代の象徴的な結果です。ちなみに早稲田に対しては、2勝9敗。
この時のvs.慶應の明治の1勝は2003年。秩父宮で観戦しましたが、けっこうな雨の試合でした。明治が幸先よく先制したスコアを何とか守り切った試合でした。この年は、この段階で明治は4連勝。復活を期待しましたが、なんとその後に筑波に予想外の大敗、帝京、早稲田にも負けて厳しい1年となりました。
2009年、明治は吉田監督になってから、シンプルな戦い方になったと思います。フィジカルとかフィットネスという概念が実際に取り入れられ、80分間戦えるチーム作りのビジョンが明確になりました。とりわけ2010年以降は、FW中心にセットプレーを起点としながらチームを立て直し、更に2012年以降はFW/BK一体の攻撃で、慶應を苦手にしなくなりました。
2010-2015年は、慶應に対して明治は5勝1敗。唯一負けた2013年も明治の戦い方のミスによる惜敗でした(選手権では慶應にリベンジ)。
ここ数年勝ち切っているのは、FWの優位性、ディフェンス力の向上、BKの積極的な活用が大きな要因だと思います。もう苦手意識はないでしょう。
さて今年は…
ここ数年の明治の勝利は、FWで言うなら松橋に代表されるペレトレーターの活躍と田村、梶村のようなセンスのあるバックスの活躍で勝利を挙げてきました。今年は戦力ダウンが言われつつも、それを補う若手もいるので、拮抗した面白い試合になると期待しています。
慶應は明治の特徴を十分に研究してくるでしょう。特に弱いところを攻めてきて、明治の試合をさせないことに注力してくるはず。今年の明治の弱みは、ラインアウトの高さや精度がないところ。スクラムは、組んでみないとわからないところもありますが、慶應サイドは帝京戦でスクラムが健闘したので、序盤は勝負してくるはずです。ここをしっかりと明治が対応できるかどうか。
接点とかディフェンスは、当然テクニカルな部分もありますが、最後はマインド。80分間気持ちが途切れなければ、それほど明治が圧倒されるはずのないところです。結果、負けて後日談的に「気持ちで押されてしまった…」なんて自ら明大スポーツに語ることの無いように、気持ちの限りやれればいいのかなと思います。
明治が勝つためには…
◎前半のスクラムで負けないこと。レフリングや色んな要因で、マイナス要素が試合中にあっても、割り切って冷静に対処すること。その時は、無理にFW戦にこだわらない。
◎SHのリズム感。慶應はタックルのリロードを繰り返してくるので、明治はそれを上回るアタックのスピードは必要。
◎SO堀米のキックの精度、エリアマネージ。
◎ペネトレーター:キャプテン、武井、坂の3人に期待!!
◎WTB山村をどこで使うか、その使いどころ。裏返せば、梶村がどう動くか。
そのあたりでしょうか。ブレイクダウン、ディフェンスの攻防なら、我慢できたチームの勝ち。我慢できれば、ペナルティも結果として少ないでしょう。あとは決定打を持つチームが有利。打倒帝京、早稲田を考えれば、明治は強い慶應と戦うべし。
結果は時の運。負けを恐れたり、悔やんだりしても仕方のないスポーツです。
まずは、応援と試合を楽しみましょう。
(※文中の固有名詞(選手名等)は敬称略とさせていただいております。)