
筑波の山沢が実質パナソニックに入団するということになるのだと思う。今後在学中からトップリーグチームへの移籍という選択肢は増えていくのではないだろうか。
海外の強豪国と比べて、ナショナルチームメンバーの育成という観点からみると日本の大学ラグビーは、まだ"モラトリアム"な位置づけだと思う。高校・大学の段階から早期に選手を育成して強化していくのなら、今回のようなパターンをより制度化していくのも有効だと思う。もちろん大学の単位や卒業の認定などクリアすべき課題は多いが、もっと大学選手がナショナルチームで活躍できる環境になるべきだ。
山沢にとっては怪我に泣いた大学ラグビー生活であり、より怪我の回復やスキルアップを目指すなら環境の良いトップリーグに身を置いた方が正解だと思う。
しかし、パナソニックに人材が集中するきらいはある。だからこそ各チームが広く受け入れができるための制度化が必要だ。
筑波大・山沢、海外の誘い断りTLパナへ“飛び級移籍”
ラグビー界のホープ、筑波大SO山沢拓也(21)=4年=が、トップリーグ(TL)のパナソニック(群馬・太田市)に練習拠点を移したことが5日、分かった。大学在籍中のTLへの“移籍”は異例。2019年W杯の中心として期待される逸材がフランスの名門クラブや他チームの誘いを断り、TLと日本選手権2冠の強豪で再起を図る。
2019年W杯でエースとして期待される司令塔が新たなスタートを切った。筑波大で2度、左膝を痛めた山沢がパナソニックで練習を積むことになった。
「けがをしっかり治すことを重視して(パナソニックに)決めました。自宅(埼玉・熊谷市)に近いのもいい」
筑波大4年ながら昨年度までに卒業に必要な単位を取得。3月末にはパナソニックの拠点・群馬県太田市に引っ越しを終えた。同大に在学しながら、国内最強チームのトレーナーの指導を受け、ジムやグラウンドを使いリハビリに取り組む。
ステップ、パス、キックと多彩な攻撃能力を持ち、埼玉・深谷高時代から「天才」と呼ばれてきた。昨年、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(56)=現イングランド代表監督=から「次回W杯の中心選手」に指名された。
フランスの強豪クラブのラシン・メトロや東芝などからも声がかかった山沢だが、筑波大に在籍しながらパナソニックで復活を遂げ、日本代表入りを目指す。
(※文中の固有名詞(選手名等)は敬称略とさせていただいております。)
コメント
コメント一覧 (2)
プロ野球がたどってきた歴史のように戦力均衡化は大変大事です。
ラグビーの場合、所属する企業との契約形式(プロ契約なのか社員なのか)やチームのプレー環境の不均衡があり、将来を考えた場合、自分がプレーしたいチームに行きたいと思うのではないでしょうか。
パナソニックは、海外ラグビーへのチャレンジなど支援も多く、学生から見ると魅力的なチームなのでしょう。
ただ、このままでは戦力の一極集中が加速して、トップリーグ自体の存在意義が問われます。プロ野球のウェーバー制ではないですが、何らかの対策は必要だと思います。難しいでしょうけど…
学生からすれば、その母体の企業に"就職"するのか、チームに"入団"するのか、職業選択の価値観も問われる問題でもあります。
パナソニックってちょっとロコツですね。
トップリーグがつまらなくなってしまいそうで心配です。