対抗戦

閑話休題…帝京との決戦まであと10日ほど。今年の明治に期待してもいいのかな。
生島淳さんのコラムが素晴らしかったので紹介します。少し明治のことにも触れています。
早稲田の歴史的敗戦の的確なレビューと大学ラグビーの抱える問題点に切り込んでいます。
明治は帝京に対して80分間「モラルとプライドを保てるか」、とても大事ですね。
「今季の明治には帝京大に対抗できる力があるかもしれない」とも評しているので、なんとか白熱する試合を魅せてもらいたいです。
早稲田、慶応と伝統校が帝京に惨敗し、せっかく盛り上がってきたラグビー人気に水をかけてしまっている。
早慶明の人気校は対抗戦で帝京と戦うし、春から定期戦もあるので対抗戦として強弱のリアリティが各校にある。だから関西やリーグ戦の一部のファンのように「今年は選手権ベスト4に進むぞ」というような幻想はあんまり抱かない。より現実を選手もファンは直視していると思う。
このまま帝京一強でいいわけがない。伝統校の果たす役割は大きいはずなのだが…
早大、92失点で帝京大に完敗 薄れるラグビー伝統校の存在感

 離日を前にしたエディー・ジョーンズ氏に会いにいった。しばらく、彼の言葉に耳を傾けることはできなくなるのを淋しく思う。
 日本ラグビーの将来についてたっぷりと語ってもらったが、最後にこんなひと言が飛び出した。「早稲田、ひどかったね」
 関東大学ラグビー対抗戦、名門・早稲田は大学選手権6連覇中の帝京大に、15対92で敗れた。
 早大にとって、92失点は対抗戦史上では最多失点。ジョーンズ氏はいう。「後半になって、帝京がトライをすると早稲田の選手は追いかけなくなっていました。彼らは試合中、モラル、プライドを保てなかったのです」
 どんな相手にも果敢に、最後まで諦めない姿勢を見せる。それが早稲田ラグビーの美学だった。しかし、帝京大の強さは桁違いだった。
 ファンのみならず、早稲田の選手たちでさえ、試合が終わる前からショック状態で、呆然としながら戦っているように見えた。
 トライを取られて微笑が浮かんでいる選手もいたが、それは決して笑っているのはなかった。眼前で展開されている事実をどうやって受け入れたらいいのか、混乱してしまい、それが微妙な表情になって表現されているように思えた。
 それでも前半、フォワードは健闘を見せていた。セットプレー、モールなど、あらかじめ準備した部分では一定の成果が見られたのだが、バックスの資質に大きな差があった。練習云々の前に、「素材=リクルーティング」の段階で歴然とした差がついているのだ。
 リクルーティングは大学の推薦制度、受験システムの反映である。ラグビー部だけではなく、大学のバックアップ態勢の差がグラウンドに現れてしまった。
 指導者、選手を責める前に、そうした視点も必要だとは思う。
 この力量差は、数カ月で埋まるようなものではなく、数年スパンで考えなければ縮めることはできない。
 帝京大のマネジメント力、コーチングの質の高さには舌を巻かざるを得ない。
 オールブラックスの優勝で幕を下ろしたラグビーのワールドカップ。日本代表の活躍は、日本ラグビー界の「パラダイム・シフト」を劇的に進めた。
 これまで大学ラグビーは人気の面で大きな役割を果たしていたが、帝京大の「一強時代」となり、早大をはじめとした伝統校の存在感が著しく地盤沈下している(ただし、今季の明治には帝京大に対抗できる力があるかもしれない)。
 将来の日本代表の強化を考える意味でも、大学ラグビーの充実が求められている。
 帝京大の独走を許している各大学は、どんな形で「反攻」するだろうか。
 グラウンドだけではない、大学当局のマネジメント、大学スポーツに対する覚悟も問われていると思う。

★明治が最後に帝京に勝利したのは2010年の対抗戦

(※文中の固有名詞(選手名等)は敬称略とさせていただいております。)