ASKAが覚せい剤取締法違反容疑で逮捕されて、連日そのニュースばかりですが・・・
彼らの楽曲に関わるビジネスでもいくつか影響が出ています。
まずはメインの音楽について〜
■CD、映像商品、配信コンテンツ等・・・ディストリビューター:ユニバーサル・ミュージック
ASKAの逮捕に伴う当社の対応について
・ 関連契約の解約または停止
��CD/映像商品 全タイトルの出荷停止
��CD/映像商品の回収(契約上、当社において回収可能なもの)
�A干擽福Ρ覗�のデジタル配信停止

基本対応は上記の通りで、通常よりは、かなり厳しいものになっているかなと思います。
�,痢崕于拂篁漾廚箸いα蔀屬呂茲�あります。ひらたく言えば、“ほとぼり冷めるまではマーケットには商品を出しませんよ”、という措置でメーカー(権利者含む)側の戦略や都合で判断します。この場合は、既にマーケットに出荷済で店頭で売られている商品については引き取らないでそのまま売り続けて良しの対応が大半です。佐村河内氏のCDなどはこのケースではないでしょうか。
これに比べて�△痢峅鷦�」という措置は厳しいもので、実質的な“廃版(盤)”に近いものと感じます。店頭にあるものを一掃するわけですから(商品自体は不良品ではないのに)、メーカーはお店から返品されたものについては“返金”対応するので、一定のダメージとリスクを負担する形です。ただ「契約上、当社において回収可能なもの」と謳っているので、一定の期限内での返品は返金の補償はするけど、それ以降はしない(=返したくないお店はそのまま売っていても黙認します)という流れだと勝手に推測します。
既に在庫を持っているお店にとっては、売る・売らないは彼らのコンプライアンスなので買えるところでは買えると思います。たぶん、現状、返さないで売っていた方が得のはず。瞬間的にニーズは起こっているはずなので。ただしばらくはこの影響を受けない中古市場が活況するかもしれません。
つづいて映像(映画等で彼らの楽曲が使用されているケース等)について〜
■BD・DVD「宮崎駿監督作品集」・・・ディストリビューター:ウォルト・ディズニー・スタジオ
ASKA逮捕の余波で宮崎駿監督BD-BOXが発売延期に。「On Your Mark」を抜き7月2日発売
BD・DVD「宮崎駿監督作品集」発売延期ならびにDVD「ジブリがいっぱいSPECIALショートショート」出荷停止のお知らせ

宮崎駿監督作品集 [Blu-ray]
スタジオジブリ
2014-07-02


6/18発売予定のBD/DVD-BOX「宮崎駿監督作品集」の中のCHAGE and ASKAの同名曲のプロモーションフィルム「On Your Mark」を削除して、7/2に発売を延期しての対応となっています。
こちらは主たるコンテンツが映画であり、CHAGE and ASKAのコンテンツはそのごく一部分を構成しているという位置づけなので、該当する箇所を削除して発売するという対応です。
映画自体には罪は無いので楽しみにしていたファンにとっては残念な事です。
事務的には、マスターの作り直し作業をして、再度工場でプレスをする。商品パッケージも印刷し直したり、取引先向けの案内書などの告知物を作成したりと、かなりの費用の持ち出しが想定されます。ただ該当する部分の収録箇所は限られているので、影響は少ないと思いますが。
今はブルーレイが主体ですが、生産ラインの確保やマスター制作のスピードなどは10年前よりも格段に上がっているので2週間程度の発売延期で対応できてしまうところがすごいですが・・・これが商品によっては10年前なら「無期限発売延期」なんていう告知をメーカーはしていたと思います。
ブルーレイはコピー・プロテクション(海賊版防止)が一応の売りなので、マスター1個に一つのコピー・プロテクトのキーを発行するのですが、このコストが意外に高くつくので、マスターを作り直すたびにキーの発行費用がかかるので、中小のメーカーはやり直すコストで利益が吹っ飛んでしまい悲鳴を上げてしまうのですが、ディズニー/ジブリならば問題ないでしょう。
■その他、往年のTVドラマ等
『振り返れば奴がいる』とか『101回目のプロポーズ』とか・・・しばらくは再放送できなかったりとか、いろいろ影響は出てくるのでしょうね。

いろいろ思うのですが、今回の件、タレント本人に不法行為があったわけで、過去に作られて愛されてきた楽曲やコンテンツに瑕疵があったわけではありません。佐村河内氏のように楽曲がゴーストによるものでそれ自体に瑕疵があったというものではないので、CHAGE and ASKAの世に出されてきたものをここで否定してモラトリアムにするのはどうかとも思います。それが「社会的責任」と言われる時代になってしまったということでしょうか。
ただ、芸能人のトラブルや犯罪については、一部“甘い”と言われる対応や、特定事務所系のタレントについてはメディアからも擁護されているといわれているようなケースもあるので、襟を正すのは正しい選択なのかもしれません。