週末のDVDのレビューということで。

ロンリーハート


<解説>
アメリカ犯罪史にその名を残す殺人鬼カップル、レイ&マーサをモデルに描く犯罪サスペンス・ドラマ。極悪非道な犯行を繰り返すレイとマーサの歪んだ愛憎の顛末を、彼らを執拗に追いかける心に傷を抱えた寡黙な刑事の視点から描き出していく。主演は、レイとマーサ役にそれぞれジャレッド・レトーとサルマ・ハエック、彼らを追う刑事エルマー・C・ロビンソン役にジョン・トラヴォルタ。なお、本作の監督・脚本を務めたトッド・ロビンソンは、このエルマー・C・ロビンソンの孫とのこと。共演は他に、ジェームズ・ガンドルフィーニ、ローラ・ダーン。
 1940年代、レイモンド・フェルナンデスは戦争未亡人や中年女性ばかりを相手に結婚詐欺を繰り返す犯罪者。標的は、新聞の恋人募集欄“ロンリーハート・クラブ”から選び出していた。ある日、レイは新たなターゲット、マーサ・ベックに近づく。しかし、そこでドジを踏んだレイだったが、逆に彼にぞっこんのマーサがその危機を救う。これをきっかけに、2人は強い絆で結ばれることに。以来マーサはレイの妹と偽り、詐欺の片棒を担ぐようになるが、相手の女性に異常なほどの嫉妬心を燃やすマーサはついに殺人を繰り返すようになる。そんなある日、女性の自殺現場に駆けつけたエルマー・C・ロビンソン刑事は、背後に犯罪の臭いをかぎつけ捜査に乗り出すが…。

久々、サルマ・ハエックということで期待はしていたんだけど、やっぱり彼女はラテンの香がする役がいいな。「レジェンド・オブ・メキシコ」や古くは「フロム・ダスク・ティル・ドゥーン」のバンパイアなどはとてもセクシーだった。今回は、なんかただ殺してばっかりという感じで、「セブン」のような緊迫感が無かったのが残念。

グッド・シェパード


<解説>
「ブロンクス物語/愛につつまれた街」以来13年ぶりにメガホンを執ったロバート・デ・ニーロ監督2作目となる人間ドラマ。製作総指揮のフランシス・フォード・コッポラほか一流スタッフが結集、仕事と家族の狭間で揺れる主人公の葛藤を軸にCIA誕生秘話を壮大なスケールで描く。主演は「ボーン・アイデンティティー」のマット・デイモン。共演に「Mr.&Mrs. スミス」のアンジェリーナ・ジョリー。
 第二次大戦間近のアメリカ。イエール大学に通うエドワードは、FBIとの接触やサリヴァン将軍からスカウトされたことを機に、国の諜報活動に従事していく。また一方、耳の不自由な女性ローラと運命的な出会いを果たすが、友人の妹クローバーを妊娠させたことから彼女と結婚する人生を選ぶことに。しかし、ほどなく戦略事務局(OSS)の一員としてロンドンへ発ち、クローバーとは疎遠状態になってしまう。1946年、エドワードは久しぶりに家族のもとへ戻り、息子と初めて対面、改めて幸せな家族を築くことを誓うのだった。だが時は冷戦時代、OSSの流れを汲んで創設されたCIAで働き始めたエドワードは仕事に没頭し、家庭との溝がますます深まっていく。やがて、成長した息子もCIAに。そして61年、CIAを揺るがす大事件が発生する…。

デ・ニーロが描くCIA創設秘話の話。長尺だが作品のリアリティに引き込まれる。結局戦争や軍事拡大を国力としているアメリカの暗部がCIAという情報機関の設立と相まって際立ってくる。特に冷戦時代の米ソ対立。「ソ連は大した国ではないが、アメリカの軍拡や軍需産業のために、ソ連は脅威でなくてはならない」=そのために情報操作が必要なのだということだが、最後は愛する家族(主人公の父と息子の三世代の物語でもある)まで巻き込まれて苦悩する様は、CIA版ゴッドファーザーという触れ込みそのものだろう。